2014年1月5日日曜日

よく生きる通信 Vol.3「ギブ・アップせよ!?」

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         ★よく生きる通信 vol.3★
           2014年1月号
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新年あけましておめでとうございます!
よく生きる研究所の榎本英剛です。

皆さんは今年をどんな年にしたいと思ってらっしゃいますか?
私は今年のテーマを「empty」とすることにしました。
Emptyとは「空(から)」ということですが、「自分の中にある
ものを自分が空になるくらい出し切りたい」という想いから、
これをテーマとすることにしました。今はすごくしっくりきて
いますが、さてどんな1年になることやら。。。

それでは、今年最初の「よく生きる通信」、第3号をお届けします。
ぜひお目通しください♪

★今号のContents★

1. よく生きるコラム:「ギブ・アップせよ!?」
2. よく生きるインフォメーション:
・1/20  よく生きるカフェ:「よく生きる×仕事」(東京・青山)
・1/25  真実と共に生きるワークショップ(名古屋)
・1/26  真実と共に生きるワークショップ(浜松)
・3/8-9 天職創造セミナー(神奈川・藤野)
3.よく生きるリソース:「置かれた場所で咲きなさい」
(渡辺和子著・幻冬舎)
4.編集後記

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1.よく生きるコラム 「ギブ・アップせよ!?」

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「ギブ・アップする」というと、通常は「あきらめる」ことを意味
しています。新年早々、なんて後ろ向きなテーマなんだろうと
思われるかもしれませんが、早合点しないでください。実はこの
言葉、よく見ると別の意味合いがあるように思われるのです。

「ギブ・アップ(Give up)」をそのまま直訳すると、「上に与える」
という意味になります。さて、この場合の「上」とは何を指し、
それに何を与えるというのでしょうか?

私は「上」とは「神」だと思っています。実際、「上」を「かみ」
とも読みますね。「神」という言葉に抵抗がある人は「天」でも
「大いなるもの」でも構いません。要するに、「人智を超えた力」
を指していると考えているわけです。

では、神に何を与えるのか?この場合、「与える」というよりは
「任せる」といった方がわかりやすいかもしれませんね。つまり、
どういう結果になるかを神に任せる、ということです。そして、
そこには1つの前提があります。それは、「自分がベストを
尽くした上で」という前提です。私は昔から「人事を尽くして
天命を待つ」という言葉が大好きで、座右の銘と言ってもいい
くらいですが、これこそが「ギブ・アップする」ということの
本当の意味なのではないかと考えています。

ちなみに、「ギブ・アップ」に似た言葉で「サレンダー
(surrender)」という言葉があります。この言葉は、日本語では
「降伏する」と通常訳されますが、「sur」は「上」、「render」
は「与える」を意味する言葉なので、基本的には「ギブ・アップ」
と同じことを意味する言葉だと言えます。「サレンダー」はまた、
「手放す」と訳されることもありますが、これは人事を尽くした
上で結果を手放す、つまり神に任せるという意味だと解釈して
います。

前置きが長くなりましたが、私たちは、ともするとこの逆の思考
あるいは行動パターンをとってしまうことが多いのではない
でしょうか?つまり、自分のベストを尽くしてもいないのに、
特定の結果になることを期待する、というパターンです。これは、
「自分が望む結果を奪い取ろう」とするという意味で、さしずめ
「テイク・ダウン(take down)」の発想と呼べるかもしれませんね。

新年にはいわゆる「元旦の計」を立てる人が多いと思いますが、
今年は「どんな結果を期待するか」ではなく、「自分は何にベスト
を尽くすか」という観点から1年を展望してみるというのはいかが
でしょうか?そして、ベストを尽くした結果、どんな結果になる
かは「ギブ・アップ」して、むしろ「お楽しみ」にしてみるという
のはいかがでしょうか?
 (榎本 英剛)

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2.よく生きるインフォメーション

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<<よく生きる研究所主催もしくは共催イベント>>

【よく生きるカフェ:「よく生きる×仕事」】
・日程:1月20日(月) 19:15-21:45
・会場:東京・青山 brisa libreria
・参加費:3,675円(お食事付き)
・定員:45名
・詳細・お申し込み:http://brisa-plus.com/libreriaaoyama/event/1053

【真実と共に生きるワークショップin名古屋】
・日程:1月25日(土) 9:30-16:30
・会場:名古屋・港湾会館 第3会議室
・参加費:5,500円*
・定員:40名
・詳細・お申し込み:http://kokucheese.com/event/index/135908/

 *但し、1月18日(土)に同じく名古屋市内で開催される「チェンジ・
 ザ・ドリーム シンポジウム」にも参加される方はセット割引という
 ことで 4,500円でご参加いただけます。そちらの詳細・お申し込みは
 以下のリンクからお願いします。
 http://kokucheese.com/event/index/136392/

【真実と共に生きるワークショップin浜松】
・日程:1月26日(日) 10:00-17:00
・会場:浜松市内
・参加費:4,500円
・定員:30名
・詳細・お申し込み:http://kokucheese.com/event/index/134380/

【天職創造セミナー】
・日程:3月8日(土)・9日(日)
・会場:神奈川県・藤野 無形の家
・参加費:45,000円 ユース割引(30歳未満)30,000円
・定員:18名
・詳細・お申し込み:http://kokucheese.com/event/index/123354/

なお、1/21-3/12開催の第2期「よく生きる塾」はおかげさまで
定員に達しました。まだ、キャンセル待ちを受け付けておりますので、
ご希望の方は以下のメールアドレスまでご連絡ください。
info@yokuikiru.jp

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3.よく生きるリソース 「置かれた場所で咲きなさい」
               (渡辺和子著・幻冬舎)

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本書は比較的最近ベストセラーになったので、手に取られた方も
多いかもしれません。著者は30歳を目前にして修道院に入り、
その後海外留学を経て36歳という若さで四年生女子大学の学長に
任命された経験の持ち主。現在は80歳を超えるご高齢ながらも、
ノートルダム清心学園の理事長を務めていらっしゃいます。

キリスト教の教えを土台としながらも、ご自身の人生を通して
得られた、いわば「血肉の通った」教訓の数々は宗教の枠を超えて
多くの人々の共感を呼んだようです。私は本書のタイトルに興味を
惹かれ、手に取りました。というのも、とらえようによっては、
このメッセージは「今いる環境で我慢しなさい」と聞こえなくも
ないと感じたからです。

しかし、読み進めていくうちに、これは今回のコラムで取り上げた
「ギブ・アップ」の精神について別の側面から語っているのでは
ないかということに気がつきました。すなわち、人生においては、
まさに著者がそうであったように、時に思いがけぬことが起こる
けれども、それに抵抗するのではなく、むしろ「天命」ととらえて
その中で自分のベストを尽くす、ということを言っているのでは
ないだろうかと感じたのです。

これは天命が先に来るか、後に来るかだけの違いであって、自分が
ベストを尽くすことは何も変わらないわけです。もちろん、
置かれた場所ではどうしても咲けないという場合もあるでしょう。
花にはそれぞれ育つのに適した環境というのがあるように、人にも
それぞれ力を発揮しやすい環境というのはあるでしょう。そうで
あるなら、そのような環境をつくり出すために自分のベストを
尽くせばいいと思うのです。もちろん、結果を期待せずに・・・

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4.編集後記

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偉そうに書きましたが、私にしても特定の結果を期待してしまう
ことは往々にしてあります。知らないうちについそうしている
ことも多いのですが、どういう時にそれがわかるかというと、
何かショックを受けた時などです。ショックを受けるということは、
実際に起きたこととは違う何かを期待していたということですから。

今年のテーマを「empty」にしたのは、1つはそういう期待や恐れ
を手放し、自分がその時その時ベストを尽くすことに集中し、
結果については天命に委ねるということを肝に銘じるためでも
あります。「あきらめる」という意味でのギブ・アップは簡単
ですが、上記のような意味でのギブ・アップは決して簡単では
ないですものね。

(発行責任者: よく生きる研究所 榎本 英剛)

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