2018年12月25日火曜日

よく生きる通信Vol.32「わがままとありのまま」

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         ★よく生きる通信 vol.32★
          2018年12月号
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皆さん、こんにちは。
よく生きる研究所の榎本英剛です。

つい先日までピースボートの水先案内人として2回目の乗船を
果たし、ハワイのホノルルから横浜までの約2週間、船上でほぼ
毎日のように「よく生きる」に関する講座を開催してきました。

以前は乗客の9割以上が日本人であったのに対して、今回は
約3分の1がアジア各国を中心とした外国人で雰囲気がだいぶ
変わっていました。でも、最近アジアでの仕事が増えている自分
にとってはむしろその方が魅力的で、とても有意義な時間を
過ごすことができました。

さて、今年最後となる「よく生きる通信」をお届けします。
ぜひお目通しください♪

★今号のContents★

1.よく生きるコラム:「わがままとありのまま」
2.よく生きるインフォメーション:
・「自然に生きる」対話の会(東京・代々木)1/11
・Create Your Meaningful Work(中国・上海) 1/17-18 & 19-20
・本当の自分を生きる(東京・青山) 3/3
・本当の自分を生きるワークショップ(神奈川・藤野)3/23-24
3.よく生きるリソース:「森のように生きる」
    山田博著(ナチュラル・スピリット)
4.編集後記

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1.よく生きるコラム 「わがままとありのまま」

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世の中には似て非なる言葉というのが多くありますが、その1つ
に「わがまま」と「ありのまま」があります。ご存知のように、
前者はもともと「我がまま」と書くので、「自分のまま」という
意味にとらえることもでき、一見、後者の「ありのまま」とそう
変わらないような気がします。しかし、一般的には、前者は
どちらかと言うとネガティブなトーンで使われ、後者はどちらか
と言うとポジティブなトーンで使われることが多い印象があり
ます。では、両者の違いは一体どこにあるのでしょうか?

この問いに対する私なりの結論を先に言ってしまうと、それは
そこに文字通り「我」があるかないかということだと思います。
ここで「我」というのは「エゴ」のことですが、「わがまま」
には周りにどういう影響を与えようとも、自分の思うところを
押し通したり、場合によってはそれを押しつけたりというある
種の強引さがあります。

一方の「ありのまま」にはそういう強引さはなく、ただ自分が
思っていることや感じていることをそのままさらけ出すという
感じがあります。それは、自分を実際より大きく見せること
なく、等身大で自然体なあり方を指しているように思えます。

このように考えた時、両者の違いは自分が「閉じているか、
それとも開いているか」にあるという言い方もできるかも
しれません。自分のエゴにとらわれ、恐れから自分を閉じて
しまっているのが「わがまま」。逆に、周りを信頼し、勇気を
持って自分を開いた状態が「ありのまま」、そんなふうに区別
することができるのではないでしょうか。

これだけなら単に自分のあり方が違うだけという話になって
しまいますが、どういうあり方をするかによって周りにどう
いう影響を与えるかも変わってきます。そして、ここが肝心な
ところなのです。どういうことかと言うと、「わがまま」は
往々にして周りに恐れや不安を与え、閉じさせる影響があり
ますが、「ありのまま」は周りに信頼や共感を与え、開かせる
影響があります。つまり、前者のあり方よりも後者のあり方の
方が圧倒的に周りから支持や支援を得やすくなるのです。

「よく生きる」ためには、当然のことながら、周りからの支持
や支援を得ることも必要になってきます。その可能性を拡げる
ためにも、両者をはき違えないようにすることが大事ではない
かと思う今日この頃です。
(榎本英剛)

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2.よく生きるインフォメーション

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<<よく生きる研究所主催もしくは共催イベント>>

・本当の自分を生きるワークショップ(神奈川・藤野)3/23-24
  https://kokucheese.com/event/index/546467/

<<榎本が登壇予定のイベント>>

・「自然に生きる」対話の会(東京・代々木)1/11(金)
  19:00-21:30【満員御礼】
  https://kokucheese.com/event/index/544641/
・Create Your Meaningful Work (中国・上海)1/17-18 & 19-20
  https://www.jianshu.com/p/9987073a35d3
・「本当の自分を生きる」(東京・青山)3/3(日) 13:30₋17:30
  https://kokucheese.com/event/index/548837/

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3.よく生きるリソース 「森のように生きる」 
    山田博著 (ナチュラル・スピリット)

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著者の山田博さんとは私が大学卒業後に入社した?リクルートで
出会い、かつてCTIジャパンでもともに仕事をした、私にとって
「同志」と呼べる存在です。その博さんが2006年から10年以上
にわたって仲間たちとともに開催してきた「森のリトリート」
というプログラムでの経験を通して学んだことを、これまでとは
異なる新しい生き方の提案としてまとめたのが本書です。

この本を読んでいると、時々現れる美しい森の写真も手伝って
あたかも自分が森の中にいるかのような錯覚に陥ってしまう、
不思議な本です。普段、都会という「コンクリート・ジャングル」
で長い時間を過ごしている多くの人たちにとって、森というのは
はあまり身近な存在ではないかもしれません。そんな森に1人で
入ることを想像したら、場合によっては恐れを感じる人もいる
でしょう。しかし、その恐れを乗り越えて、森に身を委ねてみる
と、人間にもともと備わっている「感じる力」が徐々に蘇り、
その人が今必要としているメッセージを受け取ることすらできる
というのが本書のメインテーマです。

私自身、「森のリトリート」には残念ながらまだ参加したことは
ないものの、これまでの人生を振り返ってみると、森をはじめと
した大自然から実に多くのものを受け取ってきたように思います。
その中でも、今回のコラムで取り上げた「ありのままでいること
の大切さ」は自然から学んだと言っても過言ではないでしょう。
考えてみれば、人間はもともと自然の中から生まれてきたので
あって、そういう意味で自然と触れ合うことで人が本来の自分を
思い出すことができるのは、それこそ自然なことなのかもしれ
ません。

ちなみに、本書に書かれていることは拙著『本当の自分を生きる』
で書いたことと相通じるものがあるということで、来月11日には
博さんと「自然に生きる」というテーマで対談をさせていただく
ことになっています。さて、どんな対話が紡がれるのか、今から
楽しみです。

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4.編集後記

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今月19日でよく生きる研究所設立から満6年が経ちました。

今年は年初に拙著『本当の自分を生きる』の出版記念イベントを
全国で開催したのを皮切りに、「本当の自分を生きる塾」で初めて
オンライン上のプログラムに挑戦し、海外では韓国で初めてとなる
天職創造セミナーを開催するとともに、中国ではこれまた初めて
となる天職創造トレーニング・プログラムを実施しました。また、
8月からは東京・日本橋に新しく開校した大学院大学至善館で
教鞭をとるなど、新しいことにたくさんチャレンジした1年と
なりました。

こうして無事満6年を迎えられたのも、ひとえに皆様のご支援が
あってのことと心から感謝しています。来年もこの勢いで新たな
チャレンジを続けていきたいと思っていますので、引き続きの
ご支援を賜りますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

(発行責任者: よく生きる研究所 榎本 英剛)

※この通信は、これまでよく生きる研究所のイベントにご参加
いただいた方、およびホームページ等を通じて読者登録をして
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