2020年3月16日月曜日

よく生きる通信Vol.37 「お金はなくてはならないものか?」

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         ★よく生きる通信 vol.37★
          2020年3月号
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皆さん、こんにちは。
よく生きる研究所の榎本英剛です。

コロナウイルスが世界中で猛威を振るう中、仕事や家庭生活に
大きな影響を受けてらっしゃる方が多いと思いますが、皆さん
お元気にお過ごしでしょうか?

そんな不安定な状況ではありますが、今年初の「よく生きる
通信」をお届けします。ぜひお目通しください♪

★今号のContents★

1.よく生きるコラム:「お金はなくてはならないものか?」
2.よく生きるインフォメーション:
・本当の自分を生きる塾 (オンライン) 4/8-7/22
・天職創造セミナー(神奈川・藤野) 5/30-31
・よく生きるツアー2020@イギリス 6/5-18
・天職創造セミナー(神奈川・藤野) 8/29-30
3.よく生きるリソース:「happy Money」
本田健著(フォレスト出版)
4.編集後記

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1.よく生きるコラム 「お金はなくてはならないものか?」

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今回はこれまでこのメルマガで一度も取り上げてこなかった「お金」
について、私が考えていることを書いてみたいと思います。ただ、
このテーマについては、1回のメルマガだけで書き切るのは難しい
ので、何度かに分けて書こうと思います。

お金について書くにあたって、まず最初に考えなければならない
ことは、「はたしてお金はなくてはならないものか?」ということ
です。多くの人は、お金は生きていくために「なくてはならない
もの」と考えています。「お金がなければ、生きていけない(ある
いは、食べていけない)」と誰かが口にするのをこれまで何度耳に
したかわかりません。でも、はたして本当にそうなのでしょうか?

もしそれが本当なら、私たちはとっくの昔に種として絶滅していた
はずです。というのも、いわゆる「お金」というものが発明された
のは人類の歴史の中でも比較的最近のことだからです。では、お金
が発明されるまで、人類はどうやって生きていたのでしょうか?
よく知られているように、お金が発明される以前、人は自分たちが
生きていくために必要なものを基本的に自分たちで生産していたの
です。あるいは、自分が生産したものと他者が生産したものとを
直接交換していたのです。そもそもお金が最初に発明されたのは
この交換作業を不特定多数の人たちの間で円滑に行うためでした。

現代でも土地などの生産手段をある程度持っていれば、その気に
なればお金がほとんどなくても生きていくことはできます。いわ
ゆる「自給自足」的な生き方ですね。では、なぜ「お金がなくては
生きていけない」と多くの人が考えるようになったかというと、
生産活動の分業化が進み、かつ生産活動の比重が食料など生きて
いくために欠かせないものを生産する第1次産業から第3次・
第4次産業へとシフトすることで、生産活動と消費活動の距離が
極端に開いてしまったからだと思います。

人にはもともと生産者的な側面と消費者的な側面がありますが、
現代社会では上記のような理由で消費者的な側面が極大化して
しまっています。そして、消費者的な度合が高くなればなるほど
お金に対する依存度も高くなります。というのも、先に述べた
ように、お金には交換の利便性を高めるという本来の機能がある
ため、お金さえあれば消費者として何でも手に入れることが
できると考えるからです。したがって、「お金はなくてはならない
もの」という考え方は、自分が大部分において消費者であると
いうことを前提とした考え方だと言うことができます。

もちろん、この考え方が間違っているわけではありませんが、
問題はそう考えることで自分の人生がお金に支配され、何事も
お金次第になってしまうことです。「お金がなければ~できない」
とか「お金さえあれば~できる」といった表現は、まさにお金が
すべての前提条件となってしまい、自分の人生がお金に支配され
ていることを示しています。お金について考えるにあたって、
まず「はたしてお金はなくてはならないものか?」という投げ
かけから始めなくてはならないと私が考える理由はここにあり
ます。というのも、まずお金の支配から自由にならなければ、
このテーマに対して歪みのない形で正面から取り組むことができ
ないと思うからです。

もう1つ、「お金はなくてはならないもの」という考え方が孕む
危険性は、そう考えることでお金には幻想的な側面があることを
忘れてしまいがちだという点です。どういうことかというと、
お金そのものに価値があるわけではなく、その価値は特定の地域
内における信用にもとづいた交換価値でしかないということ
です。たとえば、外国に日本円を持って行って、食べ物と交換
したいと思っても、基本的には現地の通貨と両替しない限り
使えません。また、その国が経済的な危機に陥り、その通貨の
信用が失われれば、お金はたちまちただの紙切れに変わって
しまう可能性があります。したがって、銀行にいくら預金の
残高を積み上げても、それが将来にわたって絶対的な安心・安全
を保障してくれるわけではありません。それよりは自らの生産
活動の比重を高めたり、同じ地域内の生産者たちとの関係性を
強化したりした方がよほど保障になると思います。

勘違いしていただきたくないのは、私は決してお金は持っていて
も意味がないとか、全員が昔のような自給自足の生活に戻った方
がいいということを言っているわけではありません。私だって
仕事を通して人様からお金をいただきますし、必要なものを手に
入れるためにお金を使います。私がこのコラムを書いた目的は、
「お金はなくてはならないもの」と盲目的に信じ込むことの
危険性を指摘し、その呪縛から自らを解き放つことの重要性を
訴えることです。さて、皆さんはお金の支配からどれくらい  
自由でいられているでしょうか?
(榎本英剛)

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2.よく生きるインフォメーション

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<<よく生きる研究所主催もしくは共催イベント>>

・本当の自分を生きる塾(オンライン)4/8(水)-7/22(水)
 https://kokucheese.com/event/index/586951/
・天職創造セミナー(神奈川・藤野) 5/30(土)-31(日)
 https://kokucheese.com/event/index/590435/
・よく生きるツアー2020@イギリス 6/5(金)-18(木)
 https://kokucheese.com/event/index/588552/
・天職創造セミナー(神奈川・藤野)8/29(土)-30(日)
  https://kokucheese.com/event/index/593387/

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3.よく生きるリソース 「happy money」 
本田健著 (フォレスト出版)

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著者の本田健さんは言わずと知れたベストセラー作家で、代表
作の『ユダヤ人大富豪の教え』をはじめ、「お金」をテーマと
した著作をたくさん書かれています。本書は健さんが初めて
英語で書かれた本で、昨年、日本も含め世界25ヶ国で出版
されたものです。私が約2年前に『本当の自分を生きる』を
出版したあかつきには、帯にメッセージを寄せていただくなど
健さんには大変お世話になっていますが、昨年末にあるイベント
でご一緒した時に、光栄にも出版されたばかりの本書を直接
いただきました。

本書の中で健さんはお金にはhappy moneyとunhappy money
の2種類があると主張しています。前者は喜びや感謝とともに
受け取ったり支払ったりしたお金、後者は逆に恐れや不安と
ともに受け取ったり支払ったりしたお金のことです。そして、
どちらのお金の流れに入るかは、その人がこれまでの人生の
中でお金とどのような関係を築いてきたかによると言います。
この関係性を深く見つめることなしに、お金のIQ、すなわち
お金をどう稼ぎ、どう貯め、どう投資し、どう使うかに
ついての知識を高めても、お金のEQ、すなわちお金に対して
どのような感情を抱き、その感情がどこから来ているのかに
ついての認識が低いままなのでどれだけお金を持っていたと
しても、それはunhappy moneyであって、お金に支配された
状態から抜け出すことはできないというわけです。

これはとても重要な指摘だと私は思います。つい私たちは
健さんがお金のIQと呼ぶ、お金の外的・技術的な側面だけを
見てしまいがちで、お金のEQという内的・心理的な側面こそ
が私たちとお金の関係が健全であるかどうかを決定づけている
ことに気がついていません。完全な盲点になっていると言って
もいいでしょう。私が今回のコラムで取り上げた「お金は
なくてはならないもの」という考えも、お金に対する恐れや
不安にもとづいており、健さんの言うunhappy moneyの流れ
を生み出す主な原因となっているものです。この考えを無批判
的に受け入れていると、お金に必要以上の力を与えてしまう
ことになります。

お金の支配から自由になり、お金と健全な関係を築くためにも
本書が提案するように、まずはお金のEQを高め、happy
moneyの流れを生み出していくことが必要になるのでは
ないでしょうか。

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4.編集後記

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先月、私は思うところあって1ヶ月ほどアフリカ南部へ一人旅に
出かけてきました。具体的には、南アフリカ・ナミビア・ボツワナ
・ジンバブエ・サンビアの5ヶ国です。この辺りを訪れるのは
生まれて初めてのことで、特にナミブ砂漠の雄大さ、オカバンゴ・
デルタの広大さ、そしてビクトリアの滝の壮大さには心を大きく
揺さぶられました。

私たちはこの地球という星の上で日々忙しく生きていますが、
そこがいかに美しく、変化に富み、息を呑むほど素晴らしい場所
であるかということについてはあまり意識していません。せっかく
この星で生きるという奇跡に恵まれたのに、それを存分に味わう
ことなく人生を終えるのはもったいないとつくづく感じると同時に、
その美しさ、素晴らしさを味わえば味わうほど、それを未来の世代
にもしっかりと遺していかなければならないという想いも強く
湧いてきました。

(発行責任者: よく生きる研究所 榎本 英剛)

2019年12月20日金曜日

よく生きる通信 Vol.36 「人生の流れに身を任せる」

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       ★よく生きる通信 vol.36★
          2019年12月号

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皆さん、こんにちは。
よく生きる研究所の榎本英剛です。

おかげさまで、本日12月19日をもちましてよく生きる研究所
も無事8年目を迎えることができました。これもひとえに皆様
からいただいたご支援の賜物と心から感謝しております。

8年目となる来年も相変わらず「アジア・シフト」が続きそう
ですが、引き続き今後ともご指導・ご鞭撻をいただけますよう、
どうぞよろしくお願いいたします。

では、今年最後の「よく生きる通信」をお届けします。
ぜひお目通しください♪

★今号のContents★

1.よく生きるコラム:「人生の流れに身を任せる」
2.よく生きるインフォメーション:
・天職創造セミナー(神奈川・藤野) 3/21-22
・本当の自分を生きる塾 (オンライン) 4/8-7/22
3.よく生きるリソース:「サレンダー」
マイケル・シンガー著(風雲舎)
4.編集後記

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1.よく生きるコラム 「人生の流れに身を任せる」

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直近2回のメルマガで「プロセス志向型の生き方」について
書いてきましたが、今回もそうした生き方をする上で欠かせない
と私が感じていること、すなわち「人生の流れに身を任せる」
ということについて書かせていただきたいと思います。

プロセス型の生き方の対極にあるのが「結果志向型の生き方」
になるわけですが、これは最初に自分が思い描いた理想的な
未来を実現するために計画を立て、それに自らを従わせよう
とする生き方です。それは往々にして未知なるものに対する
恐れにもとづいており、描かれる未来も勢い自分の過去の経験
から想像できる範囲、そして自分が許容できる範囲にとどまり
がちです。

一方、プロセス型の生き方は、未来をコントロールしようと
すること自体を手放すことから始まります。そして、自分と
いう存在を通じて起ころうとしている未来に意識を向けます。
そうやってコントロールするのをやめてみて、ただただ自分の
人生に起こっていることを客観的に眺めてみると、そこには
流れのようなものがあることに気づくことがあります。

私の場合、5年ほど前から何の予兆もなく突然「中国」という
流れがやってきました。そして、ほぼ時を同じくして、これ
またそれまでまったく考えてもいなかった「天職創造セミナー
を提供できるトレーナーを養成する」という流れがやって
きました。その両方にとりあえず乗ってみた結果、今では
それらの流れが合流し、中国をはじめとしたアジア各国で
天職創造セミナーのトレーナー養成を行うことが自分の活動
の中心になっています。これは5年前には自分でもまったく
想像もしていなかった展開でした。

このように、人生の中である流れに気づいても、まさに川岸
に座って川の流れを眺めている時と同じく、その流れが
どちらの方向に向かっているかは見えますが、その流れが
最終的にどこに行き着くのかまでは見えません。このように
先が見えない不安から、たとえ流れに気づいても多くの人は
その流れに乗ることを躊躇してしまうのです。時には、流れに
逆らって上流に向かって泳ぐようなことをしてしまう場合も
あるかもしれませんね。

ただ、想像していただくとすぐわかるように、こうして流れに
抵抗したり、逆行したりするのは相当にエネルギーを消耗
します。そこで、同じエネルギーを使うのであれば、その流れ
にまずは乗ってみて、その上でそこから自分ですら想像し
得なかったような未来を創ることにエネルギーを使った方が
よほど効率的だという考え方もあり得ると思うのです。

「人生の流れに身を任せる」と聞くと、何だか消極的かつ
受動的な印象を持たれるかもしれませんが、それは未知に
対する恐れから未来をコントロールすることを手放し、どこに
行き着くかわからない流れにあえて乗るという積極的かつ
能動的な行為だと私は考えます。そして、この「どこに行き
着くかわからない」ということ自体が、まさに人生に面白さと
新鮮味をもたらす鍵だと私は思うのです。

ぜひ考えてみていただきたいのですが、もしも最初からどこに
行き着くかがわかっているとしたら、はたして人生は面白いで
しょうか?もちろん、これはその人の人生観によるので何が
正しいということではないと思いますが、予め行き先を
決めて、あたかもそこに行き着けるかどうかが人生の良し悪し
を決めるかのように考えるのは、かえって自ら人生の可能性を
狭めてしまっているような気がするのですが、皆さんはどう
思われますか?
(榎本英剛)

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2.よく生きるインフォメーション

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<<よく生きる研究所主催もしくは共催イベント>>

・天職創造セミナー(神奈川・藤野)3/21(土)-22(日)
https://kokucheese.com/event/index/586950/

・本当の自分を生きる塾(オンライン)4/8(水)-7/22(水)
 https://kokucheese.com/event/index/586951/

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3.よく生きるリソース 「サレンダー」 
マイケル・シンガー著 (風雲舎)

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本書のタイトルである「サレンダー」というのは英語で書くと
“surrender”となり、日本語で「身を任せる」という意味の
言葉です。つまり、今回のコラムで取り上げた「人生の流れに
身を任せる」を英語で言うと“surrender to the flow of
life”となります。本書の内容もまさにこの「人生の流れに身を
任せる」ことがテーマとなっています。

本書の面白いところは、著者のマイケル・シンガー氏が「もし
流れに徹底的に身を任せて生きたら、人生はどうなるだろうか」
ということを自らの人生で実験した自伝的な報告になっている
ところです。ちなみに、原書のタイトルは“The Surrender
Experiment” となっており、まさに「流れに身を任せる」
ことをテーマに据えた、一人の男による壮大な実験について
書かれています。物語調で書かれているので非常に読み
やすく、一般の人から見れば常軌を逸しているように見える
その徹底した任せぶりにハラハラしながらもグイグイと引き
込まれていく感じがするはずです。

著者はヒッピーな大学院生だった20代半ばに覚醒体験をして
以来、瞑想やヨガにのめり込み、森の中で暮らすようになり
ます。しかし、人生の流れは彼が単なる隠遁者でいることを
許さず、まずは彼が暮らしていた森の中にスピリチャル・
コミュニティをつくることになり、次にひょんなことから建設
業者となり、さらに医療用ソフトウエアを開発する会社を立ち
上げ、ついにはその会社が従業員2000人を抱える巨大なIT
企業に成長し、その最高経営責任者を務めることになります。

このような激動の人生を送った著者ですが、その何一つとして
彼自身が計画したものではなく、ただ人生の流れに身を任せる
ということをひたすらやり続けた結果起きたことだったという
のが肝心なところなのです。もう1つ大事なことは、彼が
これらの「結果」にこだわっていなかったということです。
彼にとって大事だったのは、人生の流れに身を任せることで、
「こうでなくてはならない」というエゴから自らを解放し、
真の平和を内側に築くことだったのです。

私もこの20年強、意識的に流れに身を任せて生きてきたつもり
ですが、本書を読んで著者の規格外な任せぶりに感嘆する
とともに、まだある可能性の余地を垣間見せてもらった感じ
がして、大いなる刺激を受けた次第です。

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4.編集後記

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今年10月に東日本を襲った超大型台風19号は、私が住む
神奈川県・藤野にも甚大な被害をもたらしました。多数の
土砂崩れが発生し、一時はすべての道路および線路が封鎖
されて陸の孤島と化し、死者も出るなど、これまで経験した
ことのない事態に直面しました。

これまで「何があっても大丈夫なまちをつくる」ことを
目指してトランジション・タウンの活動をしてきた身
としては、かなりの衝撃を受けましたが、今はこの経験を
教訓として再び立ち上がるべく、地元の仲間たちと何が
できるか模索しているところです。

来年はアジアでの活動に加え、こうした地元での活動にも
少し意識を向けていけたらと思っています。

(発行責任者: よく生きる研究所 榎本 英剛)

2019年10月23日水曜日

よく生きる通信 vol.35 「人生のプロトタイピング」

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         ★よく生きる通信 vol.35★
          2019年10月号
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皆さん、こんにちは。
よく生きる研究所の榎本英剛です。

ここに来て、だいぶ秋らしくなってきましたが、皆さんはいかが
お過ごしでしょうか?

私は昔から腰が弱く、よく季節の変わり目にぎっくり腰になるの
ですが、ここのところ2回立て続けにやってしまい、難儀して
いるところです。皆さんもどうぞお気をつけください。

さて、約3ヶ月ぶりとなる「よく生きる通信」をお届けします。
ぜひお目通しください♪

★今号のContents★

1.よく生きるコラム:「人生のプロトタイピング」
2.よく生きるインフォメーション:
・本当の自分を生きる塾(オンライン) 10/22-2/4
・本当の自分を生きる塾(オンライン) 10/23-2/5
・天職創造セミナー(神奈川・藤野) 11/3-4
・天職創造セミナー(神奈川・藤野) 12/21-22
3.よく生きるリソース:「ライフデザイン~スタンフォード式 
最高の人生設計」バーネット&エヴァンス著(早川書房)
4.編集後記

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1.よく生きるコラム 「人生のプロトタイピング」

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「プロトタイピング」という言葉、皆さんはご存知でしょうか?
日本語で言うと「試作品をつくる」というような意味になります
が、最近この言葉をいわゆる「ものづくり」以外の分野でもよく
耳にするようになりました。今回のコラムでは、このプロトタイ
ピングを私たちの人生に応用することの重要性について取り上げ
たいと思います。

ちなみに、このプロトタイピングは、従来の問題解決手法に対する
アンチテーゼとして注目を浴びる「デザイン思考」や「U理論」
においても、その主要な要素として取り上げられています。私自身、
以前からデザイン思考やU理論には何か惹きつけられるものを
感じていましたが、それはなぜなのかを考えてみると、両者ともに
前号で取り上げた「プロセス志向型の未来の創り方」を提示して
いるからだということに気づきました。そして、両者がともに
プロトタイピングを主要な要素として取り上げているということは、
すなわちプロトタイピングがプロセス志向型の未来の創り方に
おいて1つの鍵を握っているということではないかと思うのです。

少しおさらいをすると、未来を創る時に多くの人が採用するのは
「結果志向型」であり、最初にまずビジョンや目標を明確に設定し、
そこに最短距離で到達するための戦略や計画を立て、それを着実に
遂行していくというやり方です。一方、「プロセス志向型」は今
自分の内外で何が起きているのかに焦点を当て、その中に立ち
現われようとしている未来の芽を感じ取り、その芽が自然に芽吹き、
成長し、やがて実を結べるよう手を貸していくというやり方だと
前号のコラムで説明しました。

しかし、自分がその時感じていることがどのような未来の芽なのか
を明確に知ることはできません。せいぜい「こういうことなのでは
ないか」という仮説を立てることくらいしかできないでしょう。
それが仮説である以上、何らかの形で検証しなければなりません。
そして、検証というのは頭の中だけで行うことはできず、実際に
手足を動かして形にしてみる必要があります。これがプロトタイ
ピングです。そして、プロトタイピングを行う時の原則は「小さく
始める」ことです。つまり、それほどコストやエネルギーがかか
らず、リスクも高くない形で自分の仮説を検証してみるのです。

このことを人生に応用してみると、たとえばこんな感じになります。
海外留学をしたいと思うのだが、いきなり会社を辞めて留学する前
に、留学経験者の話を聞くとか、留学先として考えている大学を
実際に訪れ、授業を体験してみるといったことです。これは私が
かつて実際にやったことですが、これらのプロトタイピングを通し
て、徐々に留学するという自分の決意が固まっていきました。
しかし、多くの人は会社を辞めて海外留学するということを考えた
だけで、そこにかかるコストやリスクばかりに意識が行って、何の
行動も起こさずにその想いに蓋をしてしまったりします。これは
大変もったいないことだと思います。

人生を1つのアートと見た時に、最初からその完成形を明確に
描いてから取り組む、つまり「考えてから創る」という結果志向型
の創作方法もありますが、自分も人生を取り巻く環境もどんどん
変わっていくということを前提にした場合、それはむしろ不自然で
リスクが高い方法であると言えます。むしろ、その変化を材料
として使いながら、プロトタイピングを通して「創りながら考える」
というプロセス志向型の創作方法の方が自然でリスクが低いという
考え方もできると思うのですが、皆さんはどう思われますか?
(榎本英剛)

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2.よく生きるインフォメーション

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<<よく生きる研究所主催もしくは共催イベント>>
・本当の自分を生きる塾(オンライン) 10/22(火)-2/4(火)
 https://kokucheese.com/event/index/569824/
・本当の自分を生きる塾(オンライン) 10/23(水)-2/5(水)
 https://kokucheese.com/event/index/576850/
・天職創造セミナー(神奈川・藤野) 11/3(日)-4(月・祝)*
 https://kokucheese.com/event/index/573402/
・天職創造セミナー(神奈川・藤野) 12/21(土)-22日(日)*
https://kokucheese.com/event/index/569808/
 
*これらのプログラムは現在定員に達しておりますが、今後
キャンセルが出る可能性もありますので、参加ご希望の方は
以下のメールアドレスまでキャンセル待ちのご登録をお願い
いたします。
info@yokuikiru.jp

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3.よく生きるリソース 「ライフデザイン~スタンフォード式 
最高の人生設計」ビル・バーネット&デイヴ・エヴァンス著 
(早川書房)

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著者の2人はスタンフォード大学でデザイン思考にもとづいた
ライフデザインについて教えている同僚で、ライフデザイン・ラボ
の共同創設者でもあります。本書のことは、現在中国で私が開催
している「天職創造トレーニング・プログラム」に参加している
人たちから「この本に書かれていることと、あなたが私たちに
教えてくれていることはとても似ているので、ぜひ読んでみて
ほしい」と言われて知りました。

日本語版が出ていることを知らず、原書(Designing Your Life)
をさっそく取り寄せて読んだのですが、彼らが言った通り、その
内容はとても共感を覚えるものでした。ここでは、特に共感を
覚えた点を3つ挙げたいと思います。まず1点目は、実際にライフ
デザインのプロセスを始めるにあたって、自分が仕事や人生を
どう観ているかを確認する必要があると主張していることです。
このことは私が強調してもし切れないくらい大事だと思っている
ことで、拙著『本当の仕事』『本当の自分を生きる』においても
中心的なテーマとなっています。

2点目は、ライフデザインのプロセスにおいて、他者の協力を得る
ことの重要性について語っていることです。ともすると、自分の
仕事や人生に関することは独力で切り開かなければならないと
思い込み、他者に協力を仰ぐことなど思いつきもしないという人
が世の中多いと思います。しかし、デザインというのはなるべく
多くの人が関わった方が一般的にそのクオリティが高くなると
いうデザイン思考の考え方にもとづき、著者らは積極的に他者を
自らのライフデザインのプロセスに巻き込むことを薦めています。

最後の3点目は、今回のコラムでも取り上げたプロトタイピングの
重要性について強調している点です。デザイン思考そのものが
「考えてから創る」より「創りながら考える」ことを重視して
おり、それはものづくりだけでなくライフデザインでも同様だと
著者たちは言います。特に、具体的なプロトタイピングの方法
として、自分が興味のある分野ですでに仕事をしている人たちに
インタビューすることを薦めていることが「小さく始める」上で
理に適っていると感じました。

プロセス志向で未来を創ることに関心のある方にはぜひ読んで
いただきたい1冊です。

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4.編集後記

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明日から、韓国では初めての開催となる「天職創造トレーニング・
プログラム」という約半年間のプログラムがスタートします。実は、
最近何件かキャンセルがあり、最少催行人数を割ってしまったの
ですが、予定通り催行することに決めました。というのも、ご存知
のように現在、韓国と日本の政治的な関係は危機的な状況にあり
ますが、そういう時だからこそこのプログラムを実施する必要が
あると強く思ったからです。それをやったからといってどうなる
わけではないかもしれませんが、これも1つのプロトタイピング
だと思って、自分ができることをやってきたいと思います。

(発行責任者: よく生きる研究所 榎本 英剛)

2019年7月16日火曜日

よく生きる通信 Vol.34 「未来の創り方には2通りある」

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         ★よく生きる通信 vol.34★
          2019年7月号
◇◆◇◆◇――――――――――――――――――――◇◆◇◆◇

皆さん、こんにちは。
よく生きる研究所の榎本英剛です。

ここ関東圏では、例年になく涼しい梅雨を過ごしていますが、
皆さんはいかがお過ごしでしょうか?

さて、この秋から約3年ぶりに「天職創造セミナー」を復活再開する
ことになりました。この3年間、私は中国や韓国などアジア諸国で
このセミナーを多数開催してきましたが、異なる文化や言語を持つ
人たちにこのコンセプトを紹介する中で、このコンセプトがこれら
の国々でも十分通じることを確認するとともに、その伝え方につい
ても試行錯誤を重ねてきました。この度、この“武者修行”を通じ
て得たものを日本の人たちにも還元すべく、再開することを決意
するに至りました。

この再開を記念し、年内の9月と12月に開催するセミナーに限り、
「再開割引」と称して通常よりも安い参加費でご提供することに
なりましたので、ぜひこの機会にご参加いただければと思います。
詳しくは、このメルマガ本文内の「よく生きるインフォメーション」
に掲載したリンクをご覧ください。

では、令和初となる「よく生きる通信」をお届けします。
ぜひお目通しください♪

★今号のContents★

1.よく生きるコラム:「未来の創り方には2通りある」
2.よく生きるインフォメーション:
・「本当の自分を生きる」をU理論・成人発達理論から考える
(東京・日本橋) 8/27
・スザナ&ヤコブ・ダーリングカン&榎本英剛氏 対談 9/12
・天職創造セミナー(神奈川・藤野) 9/21-22
・本当の自分を生きる塾(オンライン) 10/22-2/4
・天職創造セミナー(神奈川・藤野) 12/21-22
3.よく生きるリソース:「なぜ今、世界のビジネスリーダーは
東洋思想を学ぶのか」田口佳史著(文響社)
4.編集後記

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1.よく生きるコラム 「未来の創り方には2通りある」

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私は、未来を創る方法は大きく分けて2つあると思っています。
1つは、現在多くの人が無意識のうちに採用している「結果志向」
の創り方。そして、もう1つは最近少しずつ採用する人が増えて
きた「プロセス志向」の創り方です。

「結果志向」の未来の創り方とは、まず達成したいビジョンや目標
を思い描き、そこに最短距離で到達できそうな方法を考え、それに
もとづいて戦略や計画を立て、さらにそれに沿って着実に行動を
起こしていくという方法です。これが現在多くに人にとってデフォ
ルトになっている未来の創り方です。あまりにそれが当たり前に
なってしまっているため、それ以外の未来の創り方などあるのかと
思われる人もいるかもしれませんね。

一方の「プロセス志向」の未来の創り方とは、「今、何が起きて
いるのか」に焦点を当て、その中から立ち現われようとしている
未来の芽を感じ取り、その芽が自然に芽吹き、成長し、やがて実を
結べるよう手を貸していくという方法です。これは、あまりに
従来の未来の創り方と異なるため、何のことだかさっぱりわから
ないと感じられる人も多いかもしれませんね。

この短いコラムの中で、両者の違い、そして特に後者の「プロセス
志向」の未来の創り方についてわかりやすく説明するのはなかなか
難儀なことですが、頑張ってみたいと思います。ちなみに、これら
2つの方法はどちらかが優れていて、どちらかが劣っているという
ことではないとは思いますが、今の時代状況を考えると、私は
少なくとも自分が慣れ親しんでいるものとは異なる未来の創り方が
あることは知っておいた方がいいと思っています。

現在がVUCAの時代と言われるようになって久しいですが、これは
Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity
(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字を取ったもので、
一言で言うと将来が予測不能な時代だということです。世の中が
比較的安定していて、変化を予測しやすかった時代は「結果志向」
でよかったかもしれませんが、VUCAの時代においてこのやり方に
固執することには危険性があると思います。

というのも、「結果志向」における結果やそこに至る方法などを
考える時、何が根拠になっているかというと、それは過去の経験、
特に過去の成功体験が根拠になっている場合が多いからです。
つまり、未来を見ているようで、それは過去の単なる焼き直しに
過ぎなかったりするわけです。でも、実際にその未来が到来した
時には、当初思い描いていた結果や方法がまったく通用しない、
あるいは的外れなものになってしまっているということが大いに
あり得るわけです。

もう1つ、「結果志向」の問題を上げるとすれば、それが恐れから
来ているという点です。というより、こちらの方が先ほど述べた
「時代に合わない」という問題より大事かもしれません。「結果
志向」による未来の創り方は、思い描いた通りの未来という
「製品」を、思い描いた通りの方法で「製造」する工業的で操作
主義的な方法です。そして、その根底には「もしも思い描いた通り
にならなかったらどうしよう」という不安・恐れがあります。
それ故、極力不確かな要素を排除し、未来をコントロールしよう
とするわけです。

逆に、「プロセス志向」の未来の創り方では、そもそも未来は
不確かなもので、人間の思った通りになどなるものではないという
前提から出発します。しかし、宇宙にはより大きな調和に向かって
進化していく力が働いており、その力は自分を含めてこの宇宙に
存在するあらゆるものを通じて働いているので、自分の内外で
起こっていることに注意を払っていれば、どんな未来が自分を
通じて立ち現われようとしているのかが感じ取れます。古代中国
の哲学者である老子はこの宇宙に働く力を「道(タオ)」と呼び、
自分を通じて立ち現われようとしている未来を自分の恐れで
コントロールしようとするのではなく、むしろそれが芽吹き、
成長し、実を結べるように手を貸すことを「無為の為」と呼び
ました。私はこうした未来の創り方の方が自然かつ有機的で、
さらに宇宙に対する信頼にもとづいているので、常に不安や恐れ
にとらわれないで済むという大きな利点があると感じています。

さて、皆さんはどんなふうに未来を創りたいですか?
(榎本英剛)

◇◆◇◆◇――――――――――――――――――――◇◆◇◆◇

2.よく生きるインフォメーション

◇◆◇◆◇――――――――――――――――――――◇◆◇◆◇

<<よく生きる研究所主催もしくは共催イベント>>
・天職創造セミナー(神奈川・藤野) 9/21(土)-22日(日)
 https://kokucheese.com/event/index/569806/
・本当の自分を生きる塾(オンライン) 10/22(火)-2/4(火)
 https://kokucheese.com/event/index/569824/
・天職創造セミナー(神奈川・藤野) 12/21(土)-22日(日)
https://kokucheese.com/event/index/569808/
 
<<榎本が登壇予定のイベント>>
・「本当の自分を生きる」をU理論・成人発達理論から考える
(東京・日本橋) 8/27(火)  19:00-22:00
 https://peatix.com/event/724480
・スザナ&ヤコブ・ダーリングカン&榎本英剛氏対談
(東京・日比谷) 9/12(木)  19:00-21:00
 https://www.kokuchpro.com/event/c656603d3c9c6df8d39fa6c42058b7ae/

◇◆◇◆◇――――――――――――――――――――◇◆◇◆◇

3.よく生きるリソース 「なぜ今、世界のビジネスリーダーは
東洋思想を学ぶのか」 田口佳史著 (文響社)

◇◆◇◆◇――――――――――――――――――――◇◆◇◆◇

著者の田口佳史氏は東洋思想研究家であり、長らく東洋思想をベース
とした仕事論、人生論、リーダーシップ論を唱えてこられたこの分野
の第一人者です。まだお目にかかったことはないのですが、現在私が
教鞭をとっている大学院大学至善館でも教えられるご予定なので、
いずれお目にかかれるのではないかと今から楽しみにしています。

本著の題名が示す通り、昨今、世界のビジネスリーダーたちが
こぞって東洋思想を学ぶようになっているとのこと。著者は、それが
西洋近代思想から生み出された現在のあらゆるシステムが機能不全に
陥っており、多くの人たちがその突破口を西洋近代思想とはまったく
異なる東洋思想に求めているからだと述べています。私自身も、
現在、世界が直面している問題の根っこには西洋近代思想があり、
それを乗り越える上で東洋思想が大きな役割を果たすと考えている
ので、興味深く読ませていただきました。

では、東洋思想が私たちにもたらし得るものは何か。著者は「7つ
のパラダイム・シフト」と称し、今世界で以下に挙げた7つの変化が
起きており、それらがすべて東洋思想に根差していると主張して
います。すなわち、「機械的数字論から人間的生命論へ」「結果主義
からプロセス主義へ」「技術・能力偏重から人間性重視へ」「見える
世界、データ主義から見えない世界、直観主義へ」「外側志向から
内側志向へ」「細分化・専門化型アプローチから包括的アプローチへ」
「自他分離・主客分離から自他非分離・主客非分離へ」の7つです。

これら7つの変化はすべて私も実感として感じており、納得のいく
ものばかりでした。特に、2つ目の「結果主義からプロセス主義へ」
という変化に関しては、今回のよく生きるコラムで取り上げた
「2通りの未来の創り方」でも述べた通り、VUCAと言われる予測困難
な今の時代においては欠かせないシフトだと感じています。

これをきっかけとして、今後さらに東洋思想について学びを深めて
いきたいと思っています。

◇◆◇◆◇――――――――――――――――――――◇◆◇◆◇

4.編集後記

◇◆◇◆◇――――――――――――――――――――◇◆◇◆◇

私が現在提供している「天職創造セミナー」および「本当の自分を
生きる塾」はそれぞれ仕事、そして人生をテーマとしたプログラム
ですが、両方とも今回ご紹介した「プロセス志向」の未来の創り方
にもとづいたものになっています。そして、これが実は東洋思想に
深く根差したものであったことと、私がこの数年、中国や韓国など
東アジアの国々で上記のプログラムを提供することに力を入れて
きたことは、もしかしたら何か関係があるのかもしれません。
私としては、ただ自分を通じて立ち現われようとしている未来の芽
に注意を払い、それが芽吹き、成長できるよう手を貸してきただけ
なのですが、この先どんな実を結ぶのかが楽しみです。

(発行責任者: よく生きる研究所 榎本 英剛)

2019年3月11日月曜日

よく生きる通信Vol.33 「よく生きるとリーダーシップ」

◇◆◇◆◇――――――――――――――――――――◇◆◇◆◇
         ★よく生きる通信 vol.33★
          2019年3月号
◇◆◇◆◇――――――――――――――――――――◇◆◇◆◇

皆さん、こんにちは。
よく生きる研究所の榎本英剛です。

だんだんと春の気配が色濃くなってきた今日この頃ですが、皆さん
はいかがお過ごしでしょうか?

私の方は、先月は珍しく海外出張が一度もなく、人前に出る仕事
も比較的少なかったので、少し地に足がついた感じがしています。

さて、おそらく平成最後となる「よく生きる通信」をお届けします。
ぜひお目通しください♪

★今号のContents★

1.よく生きるコラム:「よく生きるとリーダーシップ」
2.よく生きるインフォメーション:
・本当の自分を生きるワークショップ(神奈川・藤野) 3/23-24
・Create Your Meaningful Work Train-the-trainer Program
(中国・上海) 4/27-29【満席】
・Active Hope Workshop (中国・北京) 5/3-5
・本当の自分を生きる対話の会(東京・都内) 5/9
・本当の自分を生きるワークショップ(神奈川・藤野) 6/29-30
3.よく生きるリソース:「リーダーシップに出会う瞬間」
有冬典子著(日本能率協会マネジメントセンター)
4.編集後記

◇◆◇◆◇――――――――――――――――――――◇◆◇◆◇

1.よく生きるコラム 「よく生きるとリーダーシップ」

◇◆◇◆◇――――――――――――――――――――◇◆◇◆◇

今回は「よく生きる」ということと「リーダーシップ」の関係に
ついて少し書いてみたいと思います。一見、この2つの言葉はあまり
関係がないように思えるかもしれませんが、私の中では実は同義と
言ってもいいくらい関係が深い言葉だと感じています。つまり、
「よく生きるとは、すなわちリーダーシップを発揮すること」で
あり、「リーダーシップを発揮するとは、すなわちよく生きること」
だと考えているわけです。

このことについて説明するにあたって、まず最初の糸口になると
思うのは、「人生を生きる」ということを英語ではどう表現するか
ということです。英語で「人生を生きる」ことを文字通り“live
one’s life”と言う時もありますが、もう1つよくつかわれる
表現として“lead one’s life”というものがあります。つまり、
彼の言語では「人生を生きることは自らの人生をリードすること」
であるととらえているわけです。もしも「自らの人生をリードする」
と言う表現にピンとこないようであれば、これを「自らの人生の
主導権を握る」と言い換えてみてもいいかもしれません。そう
すれば、よく生きるためには、まず自らの人生をリードする必要が
あることはすぐにご理解いただけるのではないでしょうか。

もちろん、リーダーシップというのは自分の人生をリードすること
だけではありませんが、同時に自分自身の人生すらリードできない
人が他者をリードすることはできないと私は思います。だからこそ、
リーダーシップとは、まずはセルフ・リーダーシップから始まると
私は考えるわけです。そして、このセルフ・リーダーシップを発揮
することこそが、人がよく生きる上で欠かせない前提条件だと
考えているのです。

では、セルフ・リーダーシップを発揮するために、一番大事なこと
は何でしょうか?一言で言うと、それは「自己対峙力」だと私は
思います。もう少し柔らかい言葉を使うとすれば、「自分と向き
合う力」とも言えますが、それは決して簡単に身につく力では
ありません。なぜそれが難しいかと言えば、自分を深く見つめよう
とすると、必然的に自らの強みだけでなく、弱みにも向き合わざる
を得なくなるからです。ただでさえ、普段の生活の中で他者と自分
を常に比較し、なかなか自己肯定感を持てずにいるのに、あえて
自分の弱みを見に行こうという人はあまりいないでしょう。しかし、
人の弱みというのは、往々にしてその人の強みと表裏一体であり、
自らの強みを知ろうと思えば、自らの弱みと向き合うことは避けて
通れません。こうした真摯な自己対峙を通して得られた自己認識が
あってこそ、どんな時でもぶれずにセルフ・リーダーシップを発揮
することができるのであり、それがよく生きることにもつながって
くるのです。

そんな想いもあって、現在、教鞭をとっている大学院大学至善館
では、「自己との対峙と基軸の確認」という半年間に及ぶ科目を
リーダーシップ教育の一部として担当しています。この科目では
「自分はいったい何者で、どこから来て、どこへ行こうとして
いるのか?」という問いを立て、ひたすら内省を促す構成になって
いるため、自分と向き合うことに慣れていない学生たちにとっては
なかなかしんどい経験になっているようですが、この経験を通して
彼ら彼女らがこの先よく生きるとともに、自分らしいリーダー
シップを発揮してくれることを願うばかりです。
(榎本英剛)

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2.よく生きるインフォメーション

◇◆◇◆◇――――――――――――――――――――◇◆◇◆◇

<<よく生きる研究所主催もしくは共催イベント>>

・本当の自分を生きるワークショップ(神奈川・藤野)
 3/23(土)-24(日)
 https://kokucheese.com/event/index/546467/
・Create Your Meaningful Work Train-the-trainer Program
  (中国・上海)4/27(土)-29(月・祝)【満席】
・本当の自分を生きる対話の会(東京・都内) 
 5/9(木)19:00-21:30
 https://hontounojibun2019.peatix.com/
・本当の自分を生きるワークショップ(神奈川・藤野)
 6/29(土)-30(日)
 https://kokucheese.com/event/index/557333/

<<榎本が登壇予定のイベント>>

・Active Hope Workshop (中国・北京) 5/3(金)-5(日)
  https://www.hdb.com/party/qemwn.html?from=groupmessage&
  isappinstalled=0

◇◆◇◆◇――――――――――――――――――――◇◆◇◆◇

3.よく生きるリソース 「リーダーシップに出会う瞬間」 
有冬典子著 (日本能率協会マネジメントセンター)

◇◆◇◆◇――――――――――――――――――――◇◆◇◆◇

私が著者の有冬典子さんと初めて出会ったのは、今から5年半ほど
前、私がリーダーの1人として関わらせていただいたCTIジャパン
主催のリーダーシップ・プログラムでした。その頃から「私を
生きる、あなたと生きる」という本書の中でも出てくる言葉を彼女
が口にするのを何度も耳にしてきました。この言葉が意味すること
を私なりに表現してみると、「自分らしく生きると同時に、周りの
人たちとも本音と本心でつながれるような関係を創る」ということ
になるでしょうか。少し考えてみるとわかると思いますが、これは
なかなか「言うは易く、行うは難い」目標です。なぜなら、多くの
人にとって、「自分らしく生きる」ことと、「他者と良好な関係を
築く」ことは、ともするとどちらかを立てるともう片方が立たない
というトレードオフの関係になりがちだからです。

本書は、まさにそのような関係を乗り越えてこの2つを両立する
ためにはどうすればいいのかということと、それを可能にすること
がいかにこれからのリーダーシップに欠かせないかということ
について成人発達理論を用いながら解説したものです。しかも、
ストーリー仕立てで書かれているので、とてもわかりやすく、その
ストーリーに引き込まれるように読み進めているうちに、いつの
まにか成人発達理論、そしてそれにもとづいたリーダーシップの
育み方という一見難しそうなテーマについての理解が深まっている
という構成になっています。

本書では、いくつか鍵となるコンセプトが紹介されていますが、
その中でも私が特にわかりやすいなと感じたものに、「エゴ・
リーダー」と「コア・リーダー」というものがあります。前者は
リーダーシップを発揮する際の起点が自らの保身にあるような
リーダーを言い、一方の後者はその起点が自らの「コアな願い」に
あるようなリーダーを言います。ここで「コアな願い」と言うのは
その人が無意識のうちに大事にしている「自分はこうありたい」と
いう信念であり、著者が言う「私を生きる、あなたと生きる」と
いうのは、まさに彼女にとっての「コアな願い」だと言えるで
しょう。そして、自らのコアな願いに気づき、それを起点にした
リーダーシップを発揮できるようになるためには、ともすると
保身に流れがちな自分の弱さと何度も向き合い、それを乗り越え
ていく必要があるのです。つまり、今回のコラムでも触れた「自己
対峙力」が必要になるわけです。

もう1つ、本書で紹介されるコンセプトの中で鍵となるのは、著者
がリーダーシップをどのように定義しているか、ということです。
著者はシンプルに、「リーダーシップとは影響力」と定義して
います。そして、リーダーシップを発揮する起点が自らの保身に
あるのか、それともコアな願いにあるのかによって、他者に与える
影響は決定的に異なると主張しています。だからこそ、まずは自ら
の起点がどこにあるかに気づくことは、自分をリードするだけで
なく、他者をリードする場合にも重要になってくるのです。

というわけで、本書はリーダーシップというテーマに関心のある
人にはぜひとも読んでほしい1冊です。

◇◆◇◆◇――――――――――――――――――――◇◆◇◆◇

4.編集後記

◇◆◇◆◇――――――――――――――――――――◇◆◇◆◇

私たちの人生を大きく揺さぶった東日本大震災から今日でちょうど
8年が経ちました。思い返せば、あの出来事は私にとって、自分が
よく生きること、そしてさらに自らのリーダーシップを発揮する
ことに対してコミットメントを高める強烈な契機になりました。

あれから8年、その時々で自分が呼ばれていると感じたことに
対して、可能な限り自分の時間とエネルギーを注いできましたが、
その根底にあるコアな願いは、一言で言うと「人間、こんなもん
じゃない」というものです。別の言い方をすると、それは「私たち
人間にはまだまだ発揮されていない可能性が眠っていて、それさえ
解き放つことができれば、今世界が直面している問題を乗り越え、
よりよい世界をつくることができるはず」という信念でもあります。

このことについてはまた改めて別の機会に書いてみたいと思います
が、その願いを実現するためには、まず私たち一人ひとりが自分の
中にある恐れを乗り越え、セルフ・リーダーシップを発揮すること
から始める必要があると感じる今日この頃です。

(発行責任者: よく生きる研究所 榎本 英剛)

※この通信は、これまでよく生きる研究所のイベントにご参加
いただいた方、およびホームページ等を通じて読者登録をして
いただいた方にお送りしています。

※この通信のバックナンバーをご覧になりたい方は、以下のリンク
からご覧いただくことができます。
http://yokuikiru-kenkyusho.blogspot.jp/

なお、万が一このようなメルマガが送られてくるお心当たりがない方、
あるいは心当たりはあるが購読を希望しないという方は、恐れ入り
ますが、以下のリンクをクリックして購読を解除していただければ
幸いです。
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2018年12月25日火曜日

よく生きる通信Vol.32「わがままとありのまま」

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         ★よく生きる通信 vol.32★
          2018年12月号
◇◆◇◆◇――――――――――――――――――――◇◆◇◆◇

皆さん、こんにちは。
よく生きる研究所の榎本英剛です。

つい先日までピースボートの水先案内人として2回目の乗船を
果たし、ハワイのホノルルから横浜までの約2週間、船上でほぼ
毎日のように「よく生きる」に関する講座を開催してきました。

以前は乗客の9割以上が日本人であったのに対して、今回は
約3分の1がアジア各国を中心とした外国人で雰囲気がだいぶ
変わっていました。でも、最近アジアでの仕事が増えている自分
にとってはむしろその方が魅力的で、とても有意義な時間を
過ごすことができました。

さて、今年最後となる「よく生きる通信」をお届けします。
ぜひお目通しください♪

★今号のContents★

1.よく生きるコラム:「わがままとありのまま」
2.よく生きるインフォメーション:
・「自然に生きる」対話の会(東京・代々木)1/11
・Create Your Meaningful Work(中国・上海) 1/17-18 & 19-20
・本当の自分を生きる(東京・青山) 3/3
・本当の自分を生きるワークショップ(神奈川・藤野)3/23-24
3.よく生きるリソース:「森のように生きる」
    山田博著(ナチュラル・スピリット)
4.編集後記

◇◆◇◆◇――――――――――――――――――――◇◆◇◆◇

1.よく生きるコラム 「わがままとありのまま」

◇◆◇◆◇――――――――――――――――――――◇◆◇◆◇

世の中には似て非なる言葉というのが多くありますが、その1つ
に「わがまま」と「ありのまま」があります。ご存知のように、
前者はもともと「我がまま」と書くので、「自分のまま」という
意味にとらえることもでき、一見、後者の「ありのまま」とそう
変わらないような気がします。しかし、一般的には、前者は
どちらかと言うとネガティブなトーンで使われ、後者はどちらか
と言うとポジティブなトーンで使われることが多い印象があり
ます。では、両者の違いは一体どこにあるのでしょうか?

この問いに対する私なりの結論を先に言ってしまうと、それは
そこに文字通り「我」があるかないかということだと思います。
ここで「我」というのは「エゴ」のことですが、「わがまま」
には周りにどういう影響を与えようとも、自分の思うところを
押し通したり、場合によってはそれを押しつけたりというある
種の強引さがあります。

一方の「ありのまま」にはそういう強引さはなく、ただ自分が
思っていることや感じていることをそのままさらけ出すという
感じがあります。それは、自分を実際より大きく見せること
なく、等身大で自然体なあり方を指しているように思えます。

このように考えた時、両者の違いは自分が「閉じているか、
それとも開いているか」にあるという言い方もできるかも
しれません。自分のエゴにとらわれ、恐れから自分を閉じて
しまっているのが「わがまま」。逆に、周りを信頼し、勇気を
持って自分を開いた状態が「ありのまま」、そんなふうに区別
することができるのではないでしょうか。

これだけなら単に自分のあり方が違うだけという話になって
しまいますが、どういうあり方をするかによって周りにどう
いう影響を与えるかも変わってきます。そして、ここが肝心な
ところなのです。どういうことかと言うと、「わがまま」は
往々にして周りに恐れや不安を与え、閉じさせる影響があり
ますが、「ありのまま」は周りに信頼や共感を与え、開かせる
影響があります。つまり、前者のあり方よりも後者のあり方の
方が圧倒的に周りから支持や支援を得やすくなるのです。

「よく生きる」ためには、当然のことながら、周りからの支持
や支援を得ることも必要になってきます。その可能性を拡げる
ためにも、両者をはき違えないようにすることが大事ではない
かと思う今日この頃です。
(榎本英剛)

◇◆◇◆◇――――――――――――――――――――◇◆◇◆◇

2.よく生きるインフォメーション

◇◆◇◆◇――――――――――――――――――――◇◆◇◆◇

<<よく生きる研究所主催もしくは共催イベント>>

・本当の自分を生きるワークショップ(神奈川・藤野)3/23-24
  https://kokucheese.com/event/index/546467/

<<榎本が登壇予定のイベント>>

・「自然に生きる」対話の会(東京・代々木)1/11(金)
  19:00-21:30【満員御礼】
  https://kokucheese.com/event/index/544641/
・Create Your Meaningful Work (中国・上海)1/17-18 & 19-20
  https://www.jianshu.com/p/9987073a35d3
・「本当の自分を生きる」(東京・青山)3/3(日) 13:30₋17:30
  https://kokucheese.com/event/index/548837/

◇◆◇◆◇――――――――――――――――――――◇◆◇◆◇

3.よく生きるリソース 「森のように生きる」 
    山田博著 (ナチュラル・スピリット)

◇◆◇◆◇――――――――――――――――――――◇◆◇◆◇

著者の山田博さんとは私が大学卒業後に入社した?リクルートで
出会い、かつてCTIジャパンでもともに仕事をした、私にとって
「同志」と呼べる存在です。その博さんが2006年から10年以上
にわたって仲間たちとともに開催してきた「森のリトリート」
というプログラムでの経験を通して学んだことを、これまでとは
異なる新しい生き方の提案としてまとめたのが本書です。

この本を読んでいると、時々現れる美しい森の写真も手伝って
あたかも自分が森の中にいるかのような錯覚に陥ってしまう、
不思議な本です。普段、都会という「コンクリート・ジャングル」
で長い時間を過ごしている多くの人たちにとって、森というのは
はあまり身近な存在ではないかもしれません。そんな森に1人で
入ることを想像したら、場合によっては恐れを感じる人もいる
でしょう。しかし、その恐れを乗り越えて、森に身を委ねてみる
と、人間にもともと備わっている「感じる力」が徐々に蘇り、
その人が今必要としているメッセージを受け取ることすらできる
というのが本書のメインテーマです。

私自身、「森のリトリート」には残念ながらまだ参加したことは
ないものの、これまでの人生を振り返ってみると、森をはじめと
した大自然から実に多くのものを受け取ってきたように思います。
その中でも、今回のコラムで取り上げた「ありのままでいること
の大切さ」は自然から学んだと言っても過言ではないでしょう。
考えてみれば、人間はもともと自然の中から生まれてきたので
あって、そういう意味で自然と触れ合うことで人が本来の自分を
思い出すことができるのは、それこそ自然なことなのかもしれ
ません。

ちなみに、本書に書かれていることは拙著『本当の自分を生きる』
で書いたことと相通じるものがあるということで、来月11日には
博さんと「自然に生きる」というテーマで対談をさせていただく
ことになっています。さて、どんな対話が紡がれるのか、今から
楽しみです。

◇◆◇◆◇――――――――――――――――――――◇◆◇◆◇

4.編集後記

◇◆◇◆◇――――――――――――――――――――◇◆◇◆◇

今月19日でよく生きる研究所設立から満6年が経ちました。

今年は年初に拙著『本当の自分を生きる』の出版記念イベントを
全国で開催したのを皮切りに、「本当の自分を生きる塾」で初めて
オンライン上のプログラムに挑戦し、海外では韓国で初めてとなる
天職創造セミナーを開催するとともに、中国ではこれまた初めて
となる天職創造トレーニング・プログラムを実施しました。また、
8月からは東京・日本橋に新しく開校した大学院大学至善館で
教鞭をとるなど、新しいことにたくさんチャレンジした1年と
なりました。

こうして無事満6年を迎えられたのも、ひとえに皆様のご支援が
あってのことと心から感謝しています。来年もこの勢いで新たな
チャレンジを続けていきたいと思っていますので、引き続きの
ご支援を賜りますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

(発行責任者: よく生きる研究所 榎本 英剛)

※この通信は、これまでよく生きる研究所のイベントにご参加
いただいた方、およびホームページ等を通じて読者登録をして
いただいた方にお送りしています。

※この通信のバックナンバーをご覧になりたい方は、以下のリンク
からご覧いただくことができます。
http://yokuikiru-kenkyusho.blogspot.jp/

なお、万が一このようなメルマガが送られてくるお心当たりがない方、
あるいは心当たりはあるが購読を希望しないという方は、恐れ入り
ますが、以下のリンクをクリックして購読を解除していただければ
幸いです。
http://accessmail.jp/z.php3?pk=UIdxdBdi&em=info@yokuikiru.jp


2018年9月30日日曜日

よく生きる通信Vol.31「シンクロニシティは人生を豊かにする」

◇◆◇◆◇――――――――――――――――――――◇◆◇◆◇
         ★よく生きる通信 vol.31★
          2018年9月号
◇◆◇◆◇――――――――――――――――――――◇◆◇◆◇

皆さん、こんにちは。
よく生きる研究所の榎本英剛です。

暑かった夏がようやく終わりを告げ、今週に入ってだいぶ秋の気配
が色濃くなってきましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

私の方は先月から東京に新しく設立された大学院大学である至善館
で教員としての仕事が始まり、人生がまた新しいステージに入った
ことを感じています。

さて、久しぶりの「よく生きる通信」をお届けします。
ぜひお目通しください♪

★今号のContents★

1.よく生きるコラム:「シンクロニシティは人生を豊かにする」
2.よく生きるインフォメーション:
・12月22-23日 神奈川県・藤野
「本当の自分を生きるワークショップ」
3.よく生きるリソース:
「聖なる予言」ジェームス・レッドフィールド著(角川書店)
4.編集後記

◇◆◇◆◇――――――――――――――――――――◇◆◇◆◇

1.よく生きるコラム 「シンクロニシティは人生を豊かにする」

◇◆◇◆◇――――――――――――――――――――◇◆◇◆◇

皆さんはシンクロニシティ(Synchronicity)という言葉をご存知で
しょうか?

もともとは心理学者のカール・ユングが同じような現象が異なる
場所で同時に起こることを指して使った言葉で、一般に「共時性」
と訳されています。ただ、最近ではこの本来の意味を超えて、
とても偶然とは思えないような出来事が偶然に起こること、
すなわち「意味のある偶然の一致」をシンクロニシティ、略して
「シンクロ」と呼ぶことが多くなっています。

このシンクロについては、昨年末に出版された拙著『本当の自分
を生きる』で1章を割いて書いたので、そちらを読んでくださった
方にとっては重複するかもしれませんが、今年に入ってから2つ
ほどまた驚くようなシンクロを体験したので、このメルマガでも
再び取り上げたくなった次第です。まずはその2つのシンクロが
どんなシンクロだったのかについてお話しし、その上で私が
シンクロについて思っていることをご紹介したいと思います。

1つは、今年の3月に中国の北京であるトレーニングを終えて空港
近くのホテルに宿泊し、朝一番の飛行機で日本に帰国すべくホテル
が用意したシャトルバスに乗って出発を待っていた時のこと。
その同じバスにどこかで見たことがある人が乗り込んできて私の
隣の席に座ったのです。朝早かったせいかバス内の照明がついて
おらず暗くて確信がなかったのですが、恐る恐る声をかけて見たら、
なんと1年ほど前上海で「天職創造セミナー」を中国で初めて開催
した時に深センから参加してくれた中国人の男性だということが
わかったのです!彼は深センから出張で北京に来ていて、前の晩
同じホテルに宿泊していたとのことでした。13億人もいる中国人で
私のセミナーに参加したことがある人はごくわずかしかいないにも
関わらず、しかも普段は日本と深センという別々の場所に住んで
いる2人が同じ日に同じホテルに泊まっていて、さらに同じ時間の
シャトルバスの隣の席に座る確率というのはいったいどれくらい
あるでしょうか。

もう1つは、今年の7月にやはり中国の上海で翌日から始まるある
トレーニングのために市内のホテルに一泊した時のこと。朝、その
ホテルのレストランで上海に住む友人と朝食を共にしていたら、
そこにやはりどこかで見たことがある人が入ってきたのです。
よく見てみると、驚いたことに、その人は10年以上前に私が韓国の
ソウルで1回だけリードしたCTIのコーチング・プログラムに参加
してくれた女性で、その後彼女自身もCTIのリーダーになり、最近
しばらく途絶えていた韓国でのCTI事業を再興した人でした。彼女
は出張で上海に来たとのことで、たまたま同じホテルに泊まって
いたわけですが、私が驚いた理由はそれだけではありません。
というのも、ちょうど今年の10月に韓国で初めて天職創造セミナー
をやるという話が進んでいて、その数日前にもし韓国で自分の
セミナーをやるのであればその彼女にも協力を依頼した方がいいと
思いつき、中国から戻ったら連絡をしてみようと思っていたばかり
だったからです!もう何年も会っていなかったその彼女のことを
思い出した途端、思いがけず、しかも中国でバッタリ出くわす
という、この「意味のある偶然の一致」に思わず鳥肌が立って
しまいました。

皆さんもおそらくこれまでの人生の中で、こうした「えっ!」
「うそ!」「まさか!」「信じられない!」と感じるような
シンクロを一度ならず体験されているのではないでしょうか?
そういう時、皆さんはそのシンクロをどのように解釈しています
か?「ただの偶然」として片づけていますか、それともそこに
何らかの意味を見出そうとしていますか?もちろん、前者のように、
「ただの偶然」として片づけてしまっても何か直接的な害がある
わけではありませんが、もし皆さんがそのようにシンクロを扱って
いるとしたら、それは非常にもったいないことだと私は感じて
しまいます。なぜか?それは、私がシンクロを「その人が進むべき
道を指し示してくれる道しるべ」だと思っているからです。

たとえば、先ほどお話しした最初のシンクロについて言うと、
その時にふと思ったのは「これは深センでも天職創造セミナーを
やった方がいい、ということかな」ということでした。それまで
このセミナーは中国では上海と北京でしかやったことがなかった
ので、そろそろ別の都市でもやってみたいと、ちょうどその頃
思っていたことが背景にありました。とは言っても、中国には
上海と北京以外にも大きな都市はたくさんあるし、そのすべてで
やるだけの時間的な余裕はないので、どこがいいだろう?という
問いを抱えていたのですが、その答えをこのシンクロに見出した
わけです。結果的にこの7月に深センで初めての天職創造セミナー
を開催し、大きな反響を得ることができました。2つ目のシンクロ
に関しても、そこで彼女に出くわしたことで、直接協力を依頼する
ことができ、実際に今現在、周りの人たちへの声かけなど積極的に
協力してくれています。ちなみに、韓国でのセミナーは別の人が
主催してくれていて、もちろんその人が一番頑張ってくれている
のですが、このシンクロが起きたことで私の中に「ああ、やはり
韓国でこのセミナーをやった方がいい、ということなんだな」
という確信が芽生え、気持ちの上で大きな後押しになりました。

もちろん、これらは私の勝手な解釈であって、シンクロが本当に
自分の進むべき道を指し示してくれているかどうかについては
何の科学的根拠もありませんが、そういうふうにシンクロをとら
えることで、何か大いなるものが自分を導いてくれているという
絶対的な安心感と同時に、いったい自分はどこに導かれているの
だろうという好奇心が得られるのではないかと思うのです。特に、
後者は自分を主人公とした推理小説の謎を紐解いていく感覚が
あってワクワク感やドキドキ感すらもたらしてくれます。これら
の感覚があいまって、シンクロをただの偶然として片づけてしまう
よりも、人生を何倍も豊かにしてくれるということを私は自分の
人生を通じて強く実感しています。

ちなみに、先に紹介した2つのシンクロが両方とも私が中国にいた
時に起きたということについても意味を感じていて、「これは、
これからも中国と関わり続けた方がいいということかもしれない」
と解釈しています。大学院での仕事が始まると、スケジュール的に
海外での活動を続けるのが難しくなるのではないかと思っていた
タイミングでこれらのシンクロが起きたことで、「どこまで続けら
れるかわからないけど、諦めずにやれるところまでやってみよう」
と腹を括ることができました。このように、シンクロという現象を
通じて、常に導きのサインが送られてきていると思うと、自然と
感謝の気持ちが湧いてきます。そして、この感謝の気持ちがまた
私たちの人生をより豊かにしてくれるのです。
(榎本英剛)

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2.よく生きるインフォメーション

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<<榎本が登壇する予定のイベント>>

【本当の自分を生きるワークショップ】
・日時:12月22日(土)-23日(日)
・場所:神奈川県・藤野 無形の家
・参加費:45,000円
・定員:18名
・主催:よく生きる研究所
・詳細:https://kokucheese.com/event/index/536341/

※最近は中国を始めとした国外での仕事が中心となっている中で、
これは私が今日本でやっている唯一のワークショップです。
よかったら、ぜひこの機会にご参加ください!

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3.よく生きるリソース 「聖なる予言」 
ジェームス・レッドフィールド著 (角川書店)

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本書は1994年に出版された、いわゆる「スピリチュアル小説」の
先駆け的な存在で、私の人生観に大きな影響を与えてくれた本です。
この本に出会ったのは、私がちょうど勤めていた会社を辞めて、
自費で米国サンフランシスコにあるCalifornia Institute of
Integral Studiesという大学院に留学したばかりの頃でした。
原書「The Celestine Prophecy」は印象的な深緑色の表紙で、
ある本屋で見かけた時、そのタイトルとともになぜかとても気に
なったのを覚えています。その後も何度か本屋で見かけるたびに
手に取りかけたのですが、当時はまだ英語力が十分ではなかった
ので躊躇していました。そんなある日、日本の友人から小包が届き、
何だろうと思って開けてみたら、なんと本書の日本語版が入って
いたのです!

つまり、この本との出会い自体がシンクロだったわけです。
もともと気になっていた本だった上に、このジャンルの本を
たくさん翻訳してらっしゃる山川紘也・亜希子夫妻の手による
大変わかりやすい文章だったこともあって、一気に読んでしまい
ました。実は、この本の中にシンクロのことが書かれていて、
そこで初めて私はそういう現象があることを知ったのです。
それからは、そういう「意味のある偶然の一致」を見逃さない
ように気をつけ、それに気がついた時には、可能な限り、それが
指し示していると思われる方向に向かって行動を起こすように
心がけてきました。その後、数多くのシンクロに導かれていった
結果、今の自分の人生があるということを考えると、まだ20代の
頃にこの本に出会えたことは私にとって大きな幸運であったと
言えるでしょう。

ちなみに、本の内容としては、主人公であるアメリカ人の男性が
友人からペルーで発見された古代文書の存在について聞かされた
ことをきっかけに、実際にペルーへ飛び、さまざまなシンクロに
導かれながら全部で9つある聖なる智慧が書かれた文書に出会って
いき、それにつれて精神的に目覚めていくという、いわば冒険小説
になっています。小説なので、中には現実離れしているように
思える内容も含まれていますが、9つの智慧自体が言っていること
は人間や人間社会についての深い洞察に基づいていて、納得する
部分が多くありました。

先月、ふと思い出して、本棚の奥の方からこの本を引っ張り出して
きて、本当に久しぶりに読んだのですが、20年以上前に最初に
読んだ時の興奮が蘇ってくると同時に、自分の今の考え方がいかに
この本の影響を強く受けているかに気がついて驚きました。古い本
なので書店にはほとんど置いてないと思いますが、興味のある方は
ぜひ図書館で借りるか、Amazon等で購入して読んでみていただけ
ればと思います。

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4.編集後記

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先日、中国では初めて開催した半年に及ぶ「天職創造トレーニング
・プログラム」の最終合宿が北京郊外の印象山庄というところで
行われ、無事23人の認定リーダー第1期生が誕生しました。

これから中国で天職創造のメッセージが彼ら彼女らを通じて
どんどん拡がっていくであろうことを想像すると、興奮を抑え
られません。来月末には初めて韓国でも「天職創造セミナー」が
開催される予定で、今後ますますアジアでの展開を加速していき
たいと思っています!

(発行責任者: よく生きる研究所 榎本 英剛)