2014年6月10日火曜日

よく生きる通信 Vol.8「こだわりととらわれ」

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         ★よく生きる通信 vol.8★
           2014年6月号
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皆さん、こんにちは。
よく生きる研究所の榎本英剛です。

季節はずれの真夏日が終わったかと思いきや、
例年以上の大雨で梅雨入り。
極端な天候が続きますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

それでは、「よく生きる通信」の第8号をお届けします。
ぜひお目通しください♪

★今号のContents★

1.よく生きるコラム:「こだわりととらわれ」
2.よく生きるインフォメーション:
・7/12 アクティブ・ホープ・ワークショップ(東京・代々木)
・7/13 「自分の“ほんとう”の人生を生きる」という選択(東京都内)
・7/19-20 天職創造セミナー(神奈川・藤野)
・9/20-21 天職創造セミナー(神奈川・藤野)
3.よく生きるリソース:「ソウル・オブ・マネー」
(リン・ツイスト著・ヒカルランド)
4.編集後記

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1.よく生きるコラム 「こだわりととらわれ」

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世の中、似て非なる言葉というのはたくさんありますが、「こだわり」
と「とらわれ」もその1つであるような気がします。辞書を引くと、
これら2つの言葉が持つ意味合いにはそれほど差異がないように
書かれていますが、私にはどうも大きな違いがあるように思えて
ならないのです。

私なりにこれら2つの言葉の違いを考えてみると、一番大きな違いは、
自覚的であるかどうか、ということのような気がします。すなわち、
両者とも、何かに「固執」しているという意味では共通していますが、
「こだわり」の場合は本人が固執していることを自覚している一方で、
「とらわれ」の場合は本人が固執していることを自覚していない
という違いがあると思うのです。

この違いは、両者の間にあるもう1つの重大な違いにつながって
います。それは、本人がそのことに固執したくてしているのか、
それとも固執したいわけでもないのに、知らないうちに固執して
しまっているのかという違いです。言い換えれば、その固執を本人が
「選択」しているのかどうか、という違いですね。

通常、自分が何かに固執していることを自覚できれば、そこに選択肢
が生まれ、「とらわれ」からは解放されるので、それでもなお固執
することを選ぶとすれば、それはもはや「こだわり」の領域であり、
「信念」とさえ呼べるものになります。信念はその人を支え、力を
与えてくれます。しかし、その人が何かにとらわれている時、その人
の力は奪われ、まさしく「捕われ」の身となってそこから動けなく
なってしまいます。

たとえば、私には「内なる声にしたがって生きる」という、ここ20年
自分の生きる指針としてきた「こだわり」があります。しかし、
無意識のうちに「周りの期待に応えなくてはならない」ということに
とらわれ、その内なる声が聴こえなくなったこともありました。
自分の「こだわり」を意識し、それにしたがっている時は自分も
人生も力強く前に進んでいる感じがありますが、知らず知らずのうち
に何かにとらわれている時は自分も人生も膠着状態になってよどみが
できてしまう感じがします。

こうして見てくると、同じように固執しているように見えて、
「こだわり」と「とらわれ」の間には大きな違いがあることを感じて
いただけるのではないでしょうか?さて、皆さんには何か固執して
いるものはありますか?そして、それは「とらわれ」でしょうか、
それとも「こだわり」でしょうか?自分に力を与えてくれるものを
自覚的に選択し、そうでないものは思い切って手放すと、そこには
きっとこれまで見えなかった可能性の地平が拡がることでしょう。
(榎本 英剛)

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2.よく生きるインフォメーション

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<<よく生きる研究所主催もしくは共催イベント>>

【天職創造セミナー】余席あり!
・日程:7月19日(土)・20日(日)
・会場:神奈川県・藤野 無形の家
・参加費:45,000円 ユース割引(30歳未満)30,000円
・定員:18名
・詳細・お申し込み:http://kokucheese.com/event/index/160180/

【天職創造セミナー】NEW!
・日程:9月20日(土)・21日(日)
・会場:神奈川県・藤野 無形の家
・参加費:45,000円 ユース割引(30歳未満)30,000円
・定員:18名
・詳細・お申し込み:http://kokucheese.com/event/index/184061/

<<他団体主催の登壇イベント>>

【アクティブ・ホープ・ワークショップ】
・主催:NPO法人はたらく場研究所~最高の居場所~
・日程:7月12日(土)
・会場:東京都・代々木 国立オリンピック記念青少年総合センター
・参加費:5,000円
・定員:40名
・詳細・お申し込み:http://kokucheese.com/event/index/181160/

【「自分の“ほんとう”の人生を生きる」という選択】
・主催:一般社団法人プレゼンシング・インスティチュート・
コミュニティジャパン
・日程:7月13日(日)
・会場:東京都内(未定)
・参加費:5,400円
・定員:100名
・詳細・お申し込み:http://peatix.com/event/40521

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3.よく生きるリソース 「ソウル・オブ・マネー」
               (リン・ツイスト著・ヒカルランド)

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去る5月18日、私はこの本の著者であるリン・ツイスト氏とともに
「チェンジ・ザ・ドリーム シンポジウム」をファシリテーター
として提供するという大変名誉な機会を得ました。ちなみに、
「チェンジ・ザ・ドリーム」とはリンと夫のビルが立ち上げた
「パチャママ・アライアンス」という米国の非営利団体が立ち上げた
持続可能な未来を創るための市民活動であり、「シンポジウム」は
その活動の一環として提供されるプログラムです。私は2007年に
イギリスでこの活動に出会い、翌2008年にそれを日本に初めて紹介
したご縁から今回の流れになったというわけです。

リンは世界的に著名な活動家であり、ファンドレイザーでもあります。
この本は世界から飢餓をなくすことを目的とした「ハンガー・
プロジェクト」など、彼女がこれまで関わってきた社会的な活動を
運営するために必要な資金を確保するため、長年にわたって募金活動
を行う中で彼女が気づき、学んだ「お金と人生」、そして「お金と
世界」についての秘密を余すところなく披瀝したものとなっています。

現代社会を生きる私たちの多くは、「豊かさ」とはどれくらいの
お金を持っているかと比例するとどこかで思っていますが、リンは
豊かさとお金の量は基本的に関係ないと言います。むしろ、豊かさ
とはその人がどのような世界観を持っているかによる、と。それは
一言で言うと、「充足」の世界観です。すなわち、私たちが本当に
必要とするものはすでに与えられている、というものの観方です。

ところが、多くの人はその対極にある「欠乏」の世界観を生きて
います。リンは欠乏の世界観は、次の3つの「神話」から成り立って
いると言います。すなわち、1)充分にはない、2)多ければ、多い
ほどよい、そして3)それは、そうと決まっている、の3つです。
これらの神話やそれが織りなす世界観にとらわれていると、仮に
たくさんのお金を持っていても決して本当の豊かさを味わうことは
できない、とリンは言います。逆に、充足の世界観を生きていると、
お金は自然と自分のところに必要な分だけ流れてくるし、もし必要
以上に流れてくれば、それを貯め込むことなく、また必要なところに
流していきます。要するに、“死に金”をつくらず、活きたお金の
使い方ができるようになるというのです。

リンがこうした世界観を生きていることは、彼女が募金活動をする
場面を見たらよくわかります。普通、他人からお金をもらう時、
「申し訳ない」という気持ちがつきまといがちですが、彼女は人前で
「私、他人に“お金をちょうだい”というのが大好きなの」と
屈託なく言い切ります。というのも、彼女は自分がやっている
社会活動が世の中にとって大事なものであると信じていて、募金を
することはその活動に他人が貢献できる機会を提供している、
言い換えれば他人の“死に金”を“活き金”に変えるお手伝いをして
いるととらえているからです。

数年前、リンが募金活動をしている姿を初めて見て以来、私のお金に
対する考え方は大きく変わりました。きっと本書を読まれる方の
中にも、同じような変化が起きるであろうことは想像に難くあり
ません。

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4.編集後記

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今週からいよいよ4年に1度行われるサッカーの祭典、ワールドカップ
がブラジルで始まりますね。

何を隠そう、私は大のサッカー好きで、この時期が来ると居ても
立ってもいられなくなります。なので、今月は仕事をほどほどにして、
主に深夜や早朝に繰り広げられる熱戦の数々を寝不足覚悟で堪能
したいと思います!

(発行責任者: よく生きる研究所 榎本 英剛)

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