2014年7月11日金曜日

よく生きる通信 Vol.9「創造力は制約から生まれる」

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         ★よく生きる通信 vol.9★
           2014年7月号
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皆さん、こんにちは。
よく生きる研究所の榎本英剛です。

大型の台風が過ぎ去り、また暑い夏が戻ってきた感じですが、
皆さんお元気でお過ごしでしょうか?

それでは、「よく生きる通信」の第9号をお届けします。
ぜひお目通しください♪

★今号のContents★

1.よく生きるコラム:「創造力は制約から生まれる」
2.よく生きるインフォメーション:
・7/19-20 天職創造セミナー(神奈川・藤野)
・9/20-21 天職創造セミナー(神奈川・藤野)
・11/7-9  アクティブ・ホープ・ワークショップ(長野・女神山)
3.よく生きるリソース:「ザ・ステーク」
(キムジーハウス&スキビンズ著・ウエイクアップ・プレス)
4.編集後記

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1.よく生きるコラム 「創造力は制約から生まれる」

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今回のコラムのタイトルをご覧になって、「えっ?」と思われた
方も多いのではないでしょうか?創造力と制約。一見、お互いに
相容れないものであるように思えます。むしろ、創造力と言えば、
制約の正反対である自由から生まれるものなのではないか、と。

しかし、自由を「何でもOKの状態」だととらえると、むしろ
そういう状態においては私たちの創造力は働かないのではないか
と私は思うのです。逆に言えば、制約を「何らかのルールや制限、
枠などがあって、何でもOKというわけではない状態」だとすると、
そういう状態でこそ私たちの創造力が発揮されるということです。

これは、スポーツを例にとると一番わかりやすいかもしれません。
今、ブラジルではサッカーのワールドカップが佳境を迎えています
が、選手たち個人のプレーを見ても、またチームとしての戦術など
を見ても、至るところで創造力が存分に発揮されていることに
感動の連続です。しかし、よく考えてみると、あれほど創造力
あふれるサッカーというスポーツも実は制約だらけです。

まず、ゴールキーパーやスローインの時以外は手を使ってはいけ
ないというルールがあります。これはものすごい制約ですよね。
また、選手は11人しかプレーできず、交代も3人までと決められて
います。そもそもフィールドの大きさやゴールの大きさ、ボール
の大きさ、試合時間などもあらかじめ決められており、その枠の
中で戦わなければなりません。さらに、オフサイドやその他の
ファウルなど、やってはいけないことがルールによって決められて
います。私はたまたまサッカーが大好きで、今まさにワールド
カップで盛り上がっているので、それを例にとりましたが、他の
あらゆるスポーツに同様のことが言えるのではないでしょうか。

では、もしもこれらの制約が一切なかったらどうなるのでしょう
か?サッカーで言えば、その気になればいつでも手を使ってよく
て、選手が疲れたらいつでも何人でも交代することができて、
不利な状況になったら、どんな手を使っても相手を止めてもいい
という状態だったとしたら?それではきっとおもしろくないし、
サッカーというスポーツがここまで進化・発展することはなかった
のではないでしょうか?基本、足だけしか使わずにあれだけの
プレーができるからこそ、やる者もそれを見る者もサッカーに
惹きつけられるのではないでしょうか?

ここまでスポーツを例にとって創造力と制約の切っても切れない
関係を見てきましたが、これはもちろんスポーツだけに限られ
ません。考えてみれば、この世は制約に満ちあふれています。
そもそも私たちには身体が1つしかありませんし、それができる
ことも限られています。鳥たちのように自由に空を飛べるわけでは
ないし、魚たちのようにいつまでも海の中を泳ぎ回れるわけでも
ありません。しかし、だからこそ私たちは創造力を発揮して
ハングライダーやパラグライダー、そしてスキューバダイビング
などを編み出しました。そして、さらには飛行機や潜水艦なども
生み出したわけです。また、寿命にも限りがあるからこそ、多く
の人は創造的な人生を生きることを願うのではないでしょうか?

もしも創造力と自由が関係しているとしたら、それは制約を制約
とは思わない、あるいは制約をむしろ利用しようとする考え方や
発想の自由さなのだと思います。言い方を変えれば、「精神が
自由な時、制約は創造力の妨げではなく、むしろ源となる」という
ことでしょう。日々、様々な制約に直面した時、それに気持ちを
くじかれることなく、むしろ「よし、自分の創造力を発揮する
チャンスだ!」と思えるよう私もこころがけたいと思います。
(榎本 英剛)

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2.よく生きるインフォメーション

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<<よく生きる研究所主催もしくは共催イベント>>

【天職創造セミナー】あと数席!
・日程:7月19日(土)・20日(日)
・会場:神奈川県・藤野 無形の家
・参加費:45,000円 ユース割引(30歳未満)30,000円
・定員:18名
・詳細・お申し込み:http://kokucheese.com/event/index/160180/

【天職創造セミナー】絶賛募集中!
・日程:9月20日(土)・21日(日)
・会場:神奈川県・藤野 無形の家
・参加費:45,000円 ユース割引(30歳未満)30,000円
・定員:18名
・詳細・お申し込み:http://kokucheese.com/event/index/184061/

【アクティブ・ホープ・ワークショップ】NEW!
・日程:11月7日(金)-9日(日)
・会場:長野県・別所温泉 女神山ライフセンター
・参加費:65,000円 (早割55,000円)
・定員:30名
・詳細・お申し込み:http://kokucheese.com/event/index/193057/

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3.よく生きるリソース 「ザ・ステーク」
   (キムジーハウス&スキビンズ著・ウエイクアッププレス)

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本書は私がこの20年来関わっている米国のCTI(世界に多くの
コーチやリーダーを輩出しているトレーニング会社)の創立者
であるヘンリー・キムジーハウスが同僚のデビッド・スキビンズ
とともに書いたもので、同社が提供する「コーアクティブ・
リーダーシップ・プログラム」で伝えている智恵を小説仕立てで
わかりやすく紹介する内容になっています。

私自身はこのプログラムを今から16年ほど前に受講し、現在は
それを提供する立場にありますが、そこで経験したことは確実に
私を変え、私の人生に大きな可能性を開いてくれたと、この本を
読みながら改めて感じました。もちろん、本を読んだだけで
そこに書かれている智恵をすぐに実践できるようになるわけでは
ありませんが、少なくともその智恵の一端に触れることはできる
と思います。

コーアクティブ・リーダーシップの大きな特徴の1つは、
「すべての人はリーダーである」という考え方です。つまり、
社会的な地位や立場に関係なく、誰でもがつねにリーダーになる
可能性を秘めているということです。そして、どういう時、人は
リーダーになるかと言えば、本書のタイトルでもある「ステーク」
を持った時です。ステークというのは、一言で言うと信念です。
それはまた前号のコラムで取り上げた「こだわり」であり、
「絶対に譲れないもの」でもあります。誰の中にもステークはあり、
しかもそれは1つではなく、状況に応じてたくさんあります。

もう1つの特徴は、今号のコラムでも取り上げた「創造力」と
関係があります。コーアクティブ・リーダーシップ・プログラムは
約9カ月かけて行われますが、その中でリトリートと呼ばれる
約1週間の集合研修が計4回あり、それぞれのテーマが「自分から
創る」「相手から創る」「無から創る」「すべてから創る」と
なっています。おわかりのように、「創る」という言葉がすべてに
入っています。つまり、ここで言うリーダーとは、どのような状況
にあっても、自らのステークにしたがって、創り出したいものを
創り出そうとする人のことを言うわけです。そのためには、制約を
制約のままにせず、むしろ創造のチャンスに変える自由な精神が
求められるのです。

実は、この本を翻訳出版するにあたって、まさに制約をきっかけに
創造力を発揮する機会に恵まれました。というのも、当初は既存の
大手出版社から出すことを考えていたのですが、出版不況という
ご時勢もあって、なかなか手を挙げてくれるところが見つかり
ませんでした。そこで、これを機に自分たちで出版ブランドを
立ち上げることにし、本書はめでたくその第1号となりました。
現在、アマゾンのみの販売となっていますが、よろしければ以下の
リンクからご購入いただければ幸いです。

http://amazon.jp/dp/4907912005

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4.編集後記

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「よく生きるインフォメーション」でご案内しましたが、今年の
11月に長野県の女神山ライフセンターにて「アクティブ・ホープ・
ワークショップ」を2泊3日で開催することになりました。

このワークショップ、実は昨年も同じ時期・同じ場所で開催した
のですが、その時一緒にリードする予定だった友人のデビー・
ウォレナーさんがイギリスから来日する直前に事故で大怪我を
されて来られなくなり、結局私が1人でリードすることになった
という経緯がありました。

結果的にはとてもいい場になったのですが、せっかくデビーと
入念な準備をしてきたので非常に残念な想いをしました。なので、
今度こそは2人そろって開催できることを心から願っていますし、
それを今からとても楽しみにしています。

(発行責任者: よく生きる研究所 榎本 英剛)

※この通信は、これまでよく生きる研究所のイベントにご参加
いただいた方、およびホームページ等を通じて読者登録をして
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あるいは心当たりはあるが購読を希望しないという方は、恐れ入り
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