2014年4月2日水曜日

よく生きる通信 Vol.6「自信のレベル」

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         ★よく生きる通信 vol.6★
           2014年4月号
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皆さん、こんにちは。
よく生きる研究所の榎本英剛です。

桜の季節になりました。
日本人のDNAなのでしょうか、なぜか桜を見ると心が華やぎますね。

それでは、「よく生きる通信」の第6号をお届けします。
ぜひお目通しください♪

★今号のContents★

1.よく生きるコラム:「自信のレベル」
2.よく生きるインフォメーション:
・4/24 よく生きるカフェ(東京・高円寺)
・4/30-7/2 第3期・よく生きる塾(東京・広尾)
・4/26-27 アクティブ・ホープ・ワークショップ(神奈川・藤野)
・5/24-25 天職創造セミナー(神奈川・藤野)
・7/19-20 天職創造セミナー(神奈川・藤野)
3.よく生きるリソース:「嫌われる勇気」
(岸見一郎、古賀史健著・ダイヤモンド社)
4.編集後記

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1.よく生きるコラム 「自信のレベル」

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私は若い頃、「自信のレベルはいったいどのあたりに置いたらいい
のだろうか?」と悩んだことがあります。というのも、あまりにも
自信があり過ぎると自信過剰になって、他人に不愉快な印象を
与えるだけでなく、自らの成長もそこで止まってしまうでしょうし、
逆に自信がなさ過ぎても他人から見て頼りない上に自分でも何かに
チャレンジする気構えがなくなってしまうでしょう。

「自信」とは文字通り「自分を信じる」ということですが、どれ
くらい信じたらいいのか、そして自分の何を信じたらいいのか
というのがよくわからなかったのです。そして、いろいろと悩んだ
挙句、自分なりに見出した答えは「自分の可能性を信じる」という
ことでした。自信というのをそのようにとらえると、自信のレベル
が過剰にも過小にもならず、ちょうどいい塩梅になるということに
気づいたのです。

なぜなら、信じているのが自分の可能性であれば、今の自分を
過大に評価して慢心することにはならないだろうし、仮に今の
自分が理想とは程遠いところにいたとしてもあきらめずに前を
向いて進んでいく勇気が湧いてくる感じがしたからです。この
ことに気づいてからは、自信のレベルをどこに置いたらいいか
ということについて迷うことはなくなりました。

自信を「自分の可能性を信じる」ととらえることは、同時に
「謙虚」であるとはどういうことかについて考えるきっかけにも
なりました。日本には謙虚であることをよしとする美学があり
ますが、それを強調するあまり、それを「卑屈」であることと
混同してしまっているように思える時があります。たとえば、
誰かにほめられた時、「私なんかたいしたことないですよ」と
言う人がいますが、これは謙虚というより卑屈な態度だという
気がします。

「そんなこと、別に目くじらたてるほどのことではないでは
ないか」と思われるかもしれませんが、言葉というのはそれを
現実化する力を持っているので、そのようなことを言っていると、
初めは謙虚に振舞っているつもりでも、そのうち本当に自分が
たいしたことない存在のように思えてきて自信を失ってしまう
ということがあり得ると思うのです。

本当に謙虚な人というのは自信のレベルが過剰でも過小でもなく、
ちょうどいい塩梅にある人で、自分ができることとできない
ことを客観的に把握していますが、卑屈な人というのは自信の
レベルが過小の方に振れて、つねに自分にダメだしをしています。
また、謙虚な人は前向きで、成長する意欲も概して高い傾向が
ありますが、卑屈な人は後ろ向きで、成長する意欲もそれほど
高くありません。

もちろん、自信のレベルが過剰な方に振れて、しかもそれを鼻に
かけるような傲慢な人というのも困ったものですが、傲慢にも
卑屈にもならず、つねに謙虚であるために、「本当の自信とは、
自らの可能性を信じることである」ということをこれからも肝に
銘じていきたいと思います。
(榎本 英剛)

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2.よく生きるインフォメーション

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<<よく生きる研究所主催もしくは共催イベント>>

【よく生きるカフェ】NEW!
・日程:4月24日(木)
・会場:東京・高円寺 Livingood
・参加費:3,000円
・定員:25名
・詳細・お申し込み:http://kokucheese.com/event/index/160160/

【第3期・よく生きる塾】もうすぐ定員!
・日程:4月30日(水)・5月21日(水)・6月13日(金)・7月9日(水)
・会場:東京・麻布 ゆんぼうや
・参加費:20,000円
・定員:12名
・詳細・お申し込み:http://kokucheese.com/event/index/155124/

【アクティブ・ホープ・ワークショップ】
・日程:4月26日(土)・27日(日)
・会場:神奈川県・藤野 無形の家
・参加費:35,000円 ユース割引(30歳未満)25,000円
・定員:18名
・詳細・お申し込み:http://kokucheese.com/event/index/145441/

【天職創造セミナー】もうすぐ定員!
・日程:5月24日(土)・25日(日)
・会場:神奈川県・藤野 無形の家
・参加費:45,000円 ユース割引(30歳未満)30,000円
・定員:18名
・詳細・お申し込み:http://kokucheese.com/event/index/142178/

【天職創造セミナー】NEW!
・日程:7月19日(土)・20日(日)
・会場:神奈川県・藤野 無形の家
・参加費:45,000円 ユース割引(30歳未満)30,000円
・定員:18名
・詳細・お申し込み:http://kokucheese.com/event/index/160180/

主催・共催ではありませんが、以下のイベントにも登壇します!

【リン・ツイストのチェンジ・ザ・ドリーム・シンポジウム
~未来からのラブレター~】
・日程:5月18日(日)
・会場:東京・両国KFCホール
・参加費:詳細参照
・詳細・お申し込み:http://peatix.com/event/31267/

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3.よく生きるリソース 「嫌われる勇気」
          (岸見一郎、古賀史健著・ダイヤモンド社)

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本書はフロイトとユングに並ぶ心理学の三大巨頭と呼ばれている
アルフレッド・アドラーが創設した「アドラー心理学」の考え方を
哲人と青年との間で繰り広げられる丁丁発止の対話という形式を
とってわかりやくす紹介したものです。

私自身はアメリカに留学していた頃、「西洋心理学概論」という
授業で少しかじった程度だったので、アドラーの名前は知って
いましたが、その理論についてはこの本を読むまでほとんど理解
していませんでした。しかし、本書を読んでみて、その考え方に
意外にも共感するところが多いことに正直驚きました。

たとえば、有名なマズローの「欲求段階説」の中で人間が持つ
基本的な欲求の1つとして広く認識されている「承認の欲求」を
アドラー心理学では否定します。もちろん、そのような欲求を
抱く人は多いのは事実だと思いますが、アドラー心理学では、
それは他者に認めてもらいたいがために自分がどうしたいか
よりも、その他者の期待に応えようとしてしまうリスクを
はらんでおり、結果として、自分の人生ではなく、他者の人生を
生きることになってしまうというのです。

そして、このことが本書のタイトルにもなっている「嫌われる
勇気」ということにつながってきます。というのも、他者の期待に
応えず、自分の人生を生きようと決意することは、同時に他者に
嫌われることを覚悟することであり、それには勇気が必要になる
からです。

このことは、私自身の経験に照らしても、非常によくわかります。
自らの内なる声にしたがって生きることを信条としてきた私は、
これまで幾度となく他者の期待に添わないような決断をして
きました。その時、他者の中には私に失望する人たちも多くいた
と思います。もちろん、私としても失望されることは辛いことでは
ありますが、でもそのような決断の積み重ねが今の自分をつくって
きたこともまた事実であり、それは自分らしい人生を生きるために
払わなければならない代償だととらえています。

ついつい他人の目が気になって、自分が心から望むような生き方が
できないと感じていらっしゃる方はぜひ本書を手にとってみられる
ことをお勧めします。

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4.編集後記

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今月は、米国CTIがカリフォルニア州ナパで主催する「コーアク
ティブ・サミット」というイベントに参加するため、今週末から
10日間ほど留守にするため、少し早目の発行となりました。

アメリカに行くのは3.11の直前にフロリダ州マイアミで開催された
前回のコーアクティブ・サミットに参加して以来、約3年ぶりと
なります。はたして今回は何が起きるのか、今から楽しみです。
(発行責任者: よく生きる研究所 榎本 英剛)

※この通信は、これまでよく生きる研究所のイベントにご参加
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