2020年9月27日日曜日

よく生きる通信Vol.39 「今、本当に必要な”ステイ・ホーム”とは?」

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         ★よく生きる通信 vol.39★
             2020年9月号
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皆さん、こんにちは。
よく生きる研究所の榎本英剛です。

ここのところ一気に空気が涼しくなり、すっかり秋らしい天気となり
ましたが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?

実は私の自宅にはエアコンがなく、コロナ禍でオンラインでの仕事が
増えた中にあっては熱中症にならないよう気をつけながらの日々が
長く続いたので、ここに来てようやく一息をついているところです。

さて、「よく生きる通信」の最新号Vol.39をお届けします。
ぜひお目通しください♪

★今号のContents★

1.よく生きるコラム:「今、本当に必要な“ステイ・ホーム”とは?」
2.よく生きるインフォメーション:
・天職創造セミナー(オンライン) 10/24-25
・本当の自分を生きる塾(オンライン) 11/16-2021/3/1
・天職創造セミナー(オンライン) 12/19-20
3.よく生きるリソース:「つながりを取り戻すワーク」
ジョアンナ・メイシ―&モリ―・ヤング・ブラウン著(サンガ)
4.編集後記

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1.よく生きるコラム 「今、本当に必要な“ステイ・ホーム”とは?」

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コロナウイルスの感染状況が拡大基調にあった今年の4月から5月頃、
「ステイ・ホーム」という合い言葉が一時世の中を席捲しました。
そして、ご存知のように、その意味するところは「感染防止のために
極力外出を自粛しよう」ということでした。確かに、感染力が非常に
高いにも関わらず、感染しても症状が出ないケースが多いため、
知らないうちに感染したり、逆に他人にうつしてしまう可能性がある
というこのウイルスの厄介な性質を考えると、なるべく外に出ない
ことが感染の拡大を防止するための最も確実な手段であることは
間違いありませんが、これでは身体のケアにはなっても、決して心の
ケアにはならないのではないかと私は感じていました。

コロナウイルスの感染拡大によって危険に晒されているのは私たちの
身体だけではありません。私たちの心も同じように危険に晒されて
いるのです。より具体的に言えば、「恐れ」というウイルスに感染
するリスクが高いということです。その恐れには「もしうつったら
どうしよう」といったものだけでなく、「この先、自分たちの暮らし
はどうなるんだろう」といったものもあります。人は恐れにとらわ
れると、時に自暴自棄になったり、他人に対して攻撃的になったり、
普段の自分では考えられない態度や行動をとったりします。つまり、
気が気ではなくなり、「正気」を失うのです。また、こうした恐れの
エネルギーは強力なので、本人だけでなく、周りにいる人たちにも、
まさにウイルスのように感染することがあります。

では、こういう状況の中でも正気を保ち、恐れというウイルスに感染
しないためにはどうすればいいのでしょうか?その時に大事になる
のが、私は「ステイ・ホーム」だと考えています。ただし、ここで
言う「ホーム」とは家とか自宅のことではありません。ここで言う
ホームとは、「本来の自分」のことです。つまり、私の言うステイ・
ホームとは「本来の自分から離れず、そこに留まり続ける」という
ことです。では、本来の自分とは何を指しているのでしょうか?
それは、自分を自分たらしめているものであり、最も自分らしい部分
です。それはまた最も輝いている時の自分であり、こうありたいと
思っている自分でもあります。そして、そういう自分から離れず、
そこに留まり続けるためには、自分にとって大事なことをいつも
以上に、かつ意識的に大事にする必要があります。

恐れにさえとらわれなければ、危機的な状況はかえって自分にとって
大事なことを思い出したり、再確認したりする良い機会になること
があります。普段は当たり前だと思って、あまり気にも留めていない
ようなことが、危機に直面すると急にとても貴重なことのように
思えるというのはよくあることです。最近では経済面への配慮から
あまり「ステイ・ホーム」という言葉は耳にしなくなりましたが、
まだ都市部を中心に全国で1日に何百人も新規感染者が出るという
予断を許さない状況が続いていることには変わりがないので、
これからも恐れに振り回されず、本来の自分とつながり続けるという
意味での「ステイ・ホーム」は引き続き継続していきたいものです。
(榎本英剛)

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2.よく生きるインフォメーション

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<<よく生きる研究所主催イベント>>

・天職創造セミナー(オンライン)10/24(土)-25(日)
  https://kokucheese.com/event/index/600182/
・本当の自分を生きる塾(オンライン)11/16(月)-2021/3/1(月)
  https://kokucheese.com/event/index/602072/
・天職創造セミナー(オンライン)12/19(土)-20(日)
  https://kokucheese.com/event/index/600770/

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3.よく生きるリソース 「つながりを取り戻すワーク
~生命への回帰」 
ジョアンナ・メイシ―&モリ―・ヤング・ブラウン著 (サンガ)

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本書は私が人生の師の一人として仰ぐジョアンナ・メイシ―氏が盟友
モリ―・ヤング・ブラウン氏との共著で書いた本で、1998年に初版が
出版されて以来、ジョアンナが開発した「つながりを取り戻すワーク」
を世界中で実践してきた人たちのバイブルとなってきました。今回
出版された日本語版は初版の内容を大幅に改訂・拡充し、2014年に
出版された第2版を翻訳したもので、私と同じく長年ジョアンナに
師事してきた斎藤由香さんが5年の歳月をかけ、心を込めて翻訳した
ものです。

私が監訳を担当し、5年前に出版された『アクティブ・ホープ』が
「つながりを取り戻すワーク」の入門書だとすると、本書はそれと
対をなす実践書と言えるもので、このワークを日本で実践しようと
している人たちにとってはまさに待望の書でした。実際、出版の
約1ヶ月前からスタートした予約販売ですでに初版予定部数にほぼ
達してしまい、出版と同時に重版になったことを見ると、本書に
対する期待がいかに大きかったがわかると思います。

本書のすごいところは、ジョアンナを中心に何十年もかけて蓄積
されてきた様々なワーク(演習)の具体的なやり方など、本来で
あれば知的所有権への配慮から公開されないような智恵が本当に
惜しみなく公開されていることです。このことは、これらの智恵を
広く共有することで、より多くの人が自分や他者、自然、そして
世界とのつながりを取り戻すことが、現在、世界が直面している
未曽有の危機を乗り越えるためにはどうしても必要であるという
ジョアンナの強い信念と深い愛情を表しており、そういう意味で
本書は彼女から世界への「贈り物」であるとも言えるでしょう。

今回のよく生きるコラムで取り上げた「ステイ・ホーム」、すなわち
「恐れにとらわれずに、本来の自分とつながり続ける」を実践する
にあたっても、本書で紹介されている「つながりを取り戻すワーク」
はとても役に立つと思うので、ぜひ読んでいただくだけでなく、
できれば実際に活用していただければと思います。

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4.編集後記

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今月の初めに『つながりを取り戻すワーク~希望への回帰』の
日本語版出版を記念して著者のジョアンナとモリ―にも参加して
もらってのオンライン・イベントが開催されたのですが、光栄にも
そこでお二人をインタビューする大役を仰せつかりました。

その中で、私が投げかけた「危機的な状況の中でも、常に強く
いられるためにはどうしたらいいと思いますか?」という問いに
対して、ジョアンナが「強さというのは、必ずしも一人ひとりの
中にあるのではなく、つながりの中にあるのです」というふうに
答えてくれたのがとても印象的でした。

(発行責任者: よく生きる研究所 榎本 英剛)

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